中はこんな感じ。
さて,今日のカードは地元メルボルン・ビクトリーとニューカッスル・ジェッツの対戦。オーストラリアではサッカーはどっちかというとマイナースポーツで,今やっているクリケットだとか冬場に行なわれる AFL などと比べてメディアの取り扱いも小さめなのが寂しい。かくいう僕自身も AFL の試合はテレビでもスタジアムでも見ていたけれど,A リーグは中継すら真剣に見たことなかった。平均観客動員数が 1 万人を割り込んだなんて記事も読んだけれど,今日は 16,000 人を超える観客が入ったそうだ。夏休みだしね。
さて,サッカーなんてどこの国で観ても似たようなもんだろうと思ったが,日本の J リーグや代表のゲームを見慣れていると,やっぱり違うなぁ,と思うことも多い。ということで,ちょっと気付いたことをまとめてみた。
- アウェイの観客席が異様に小さい。日本だと,ゴール裏の片方がホーム,反対側がアウェイみたいな住み分けがあるが,どっちのゴール裏もホームサポーターが占拠。アウェイサポ専用シートというのが一応あったんだが,下の写真の赤枠部分のみという寂しい状態。
個人的には,昔,駒場で浦和-札幌戦を見た時のことを思い出した…
- 横断幕や大旗があることはあるが,意外に少ない。
- それでいて,ブーイングは強烈。ホームチームがゴールした直後に,ゴール裏から上のアウェイサポ席へ向けて「ざまぁみろ」的コールを浴びせかけるようなのまであって,ちょっと日本では考えにくい。
- 酒売り場にアクセスできないアルコールフリーの観客席がある。こっちではコンサートなどの客席でもアルコールフリーがあったりする。ヨーロッパのスタジアムだと酒禁止のところもあるから,それよりは緩いけれど…
- 最後にゲームを見てて気付いたこと。今日の試合に限ったことかもしれないが,オフサイドが異様に少ない。というか,公式記録によると,両チームとも結果的にゼロ。これも日本じゃ,あんまり考えられない。ディフェンスが組織的に守るんじゃなく,点で守っている感じに見えることと,ドリブル突破が多いこと,それにペナルティエリア外からも結構シュートを打ってくることなんかが影響しているとは思うが,ゼロってのはすごい。
さて,肝心の試合の方だが,レベルは J リーグに比べると結構見劣りするような気がする。ミスパスというか,とりあえず蹴っただけの「めくらパス」がかなりある,ボールさばきもおぼつかない選手が見られる,サイドからのクロスの精度も決して高くない,見てて戦術的なものも今イチ伝わってこない,などなど。まぁ,サンプルが 1 試合なんで,本当のところはわからないけれど。
今日は,ボール支配率はほぼ同等で,どちらかというとアウェイのニューカッスルが押し気味にゴール前に詰めていたが,決定力を欠き,前半 19 分にメルボルン最初の枠内へのシュートがキーパーの手をかすめて先制。サッカーって得てしてこんなもんだ。後半に入ってもニューカッスルのコーナーキックやシュートが目立ち,後半 9 分に同点に。ここからしばらくこう着状態だったが,ホームのメルボルンが残り 15 分でブラジル人ストライカーのリカルジーニョを投入すると,攻撃にリズムが出て,終了間際にこのリカルジーニョが勝ち越しゴール。
知らないオッサンに抱きつかれるわ,ハイタッチ求められるわ,上の席からビールしぶきが飛んでくるわの大騒ぎだったが,こういうとこは万国共通かも。
このスタジアムは街の中心から 2 キロくらいのオリンピック・パーク内にある。来る時はトラムに乗ったが,帰りはかなりの混雑が予想されたので,ヤラ川沿いをぶらぶら歩いて街に戻った。夜の 8 時半くらいで,ちょうど薄暮の状態。夕暮れ(って呼んでいいのか?)の街がきれいだった。
明日は天気いいかもね。
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