2010年12月13日月曜日

解読失敗

毎週月曜日は Lygon St. の Cinema Nova が安い日。

今日,久々の Monday Nova で観た映画は,ナオミ・ワッツとショーン・ペン主演のポリティカル・スリラー "Fair Game" だ。昔,某モデル主演のクソ映画があったが,それとはまったくの別物。こちらは,ブッシュ政権下で起こった『プレイム事件』の映画化。この事件は,中東問題の専門家であったジョセフ・ウィルソンが「イラクに大量破壊兵器は存在しない」と主張したことをホワイトハウスが(ってかブッシュが…)憂慮し,その報復として,彼の妻ヴァレリーが CIA のエージェントであったことがメディアに暴露されたという事件。まぁ,アメリカって国がいかにひどいところかを示す好例と言えよう。

さて,この事件について知らなければ,緊張感のある政治スリラーとして十分楽しめる。ドラマとしての力強さもある。一方,事件を知っていると,大体話の流れは見えてしまうわけだ。では,映画はどこに力点を置くべきかというと,前半の CIA エージェントとしてのヴァレリーの活躍や,ブッシュやチェイニーをはじめとする米政府内の不穏な動き,それにウィルソン夫妻の葛藤など,公に知られざる部分をどうあぶり出していくか,というところがポイントとなる。

で,ドラマとしては,終盤,離婚の危機まで迎えた夫妻が,アメリカ政府へのリベンジを決意するところが,ある意味クライマックスとなるべきだと思うんだが,どうもここがあっさりし過ぎているように感じた。事件自体を再現したいのか,人間ドラマを描きたいのか,ぼやけてしまった感がある。ここを丹念に描くと,物語として厚みが出たのになぁ,と思う。いい作品だと思うので,いかにも惜しい。

さて,本編については,こんなところだが,この映画のエンドロールにハメられた。最初は気付かなかったんだが,ところどころ,文字が黄色くなっている。

もしかして,ステガノグラフィ? 

なんて思ったもんで,黄色い文字だけつなげて読んでみたんだが,意味不明。黄色の次の文字だけ読んでみようかな? と気持ちを切り替えたら,ほとんどテロップは終わってしまった。

んんんん,多分,全然意味はなかったんじゃないかね? (←負け惜しみ)。もう一回見れ,っていうことかな? もう一回見たってわかんないと思うけどな。DVD 買って解読すれってことか?? いや,そう思わせて DVD 買わせようという姑息な魂胆に違いない!! しかし,こうして製作側の術中にまんまとはまっていくわけか。でも,実際,DVD 買ってまで見るほどではないしなぁ……暗号方式の事例研究ということで,研究費で…いやいや,こういうことは言っちゃいかんね。いかん,いかん…

2 件のコメント:

  1. 研究費で購入して、黄色の文字に意味がなかったら...

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  2. いや,結果がわからないから,研究するわけであって…いやいや,いかんいかん。その気にさせないでよ。

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