新聞に折り込まれていたエンターテインメントガイドに,上原ひろみのアルバム "Place To Be" のレヴューが出ていた。日本では昨年発売されて,僕も一時期こればっか聴いていたが,オーストラリアでは最近リリースされたらしい。
批評では,彼女の技術力を brilliant,exhilarating と讃える一方で,もっとエモーショナルな音楽を求める人には不向きというような記述も…。これだと何だか超絶技巧に走り過ぎていて,音楽としての楽しさが味わえないような誤解を生みかねないなぁ,と思って読んでいた。
記事の中にあったようにオープニングの "BQE" や "パッヘルベルのカノン" は確かに彼女の技術を十分に堪能できるし,"カノン" に至っては,トリッキーなサウンドも味わえる。でも,十分に感情豊かな曲もあるし,"BQE" の中にだって,技巧的なパートと感情豊かなパートの両方,かつその双方が味わえるパートも含まれているようにも思うんだけどな。
記事を読んだ後で,もう一度じっくりアルバムを聴いてみたが,やっぱ,これいいよ。僕は好きだな。まぁ,新聞のレヴューも,彼女の技術力を十分に認めた上で,さらに高いものを要求したようなところがあるからね。
世界に誇る日本の技術力は産業界だけの話じゃないのだ。
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