メルボルン国際映画祭のチケットを予約しました。会員価格 120 ドルのミニパスで見られる 13 本を昨夜プログラムから選び出して,今日,オンラインで予約を済ませました。300 本近い作品から 13 本を選ぶのはかなり難儀でしたが…そのうち,近所の劇場で公開されそうな映画,たとえばポランスキーの Ghost Writer とかコッポラの Tetro なんかは極力避けてセレクト。
で,僕の観る予定の作品は,まず,映画祭ならではということでドキュメンタリーが 5 本。
- A Film Unfinished
- Garbo: The Spy
- Pianomania
- The Red Chapel
- The Invention of Dr. Nakamats
"A Film Unfinished" はナチスの広報部隊とそこで撮影されたフィルムに関するドキュメンタリー。"Garbo" は実在のスペインのスパイに関する映画,"Pianomania" はピアノの調律師のドキュメントです。"The Red Chapel" はデンマーク映画で,コメディアンを 2 人北朝鮮に連れて行ってゲリラ撮影したという,電波少年かボラットかという作品ですが,サンダンスで審査員賞を獲ったらしい。最後のドクター中松は,まぁ,恐いもの見たさってか,ちょっと興味あるよね。
残りは劇映画。まず,アジアからは日本映画も含めて 3 本。
- Caterpillar
- City of Life and Death
- Poetry
キャタピラーは若松孝二監督の新作。
去年若松監督の講演を聞いたときに次回作と言ってたやつです。日本では変な形で話題になったけれども,やっぱり観ておきたい。"City of Life and Death" は中国映画「南京! 南京!」です。南京大虐殺を描いた作品で,これも日本でも話題というか議論になっている作品ですね。日本公開も決まっていると聞いているけれど,どうなるんだろう?? 目をそらしちゃいかん映画だと思いますね。最後の Poetry も日本公開が決まっているんじゃないかな? イ・チャンドン監督の「詩」です。カンヌで脚本賞を獲りました。
残りは以下の 5 本。
- Cell 211
- The Trotsky
- A Somewhat Gentle Man
- Film Socialisme
- The Illusionist
"Cell 211" と "The Trotsky" は日本でも映画祭などで上映済みです。"Cell 211" はスペインのスリラーで日本では DVD もリリースされているみたい。"Trotsky" はカナダ映画で自分がトロツキーの生まれ変わりと信じている青年の話。"A Somewhat Gentle Man" はノルウェーのクライムコメディ。"Film Socialisme" はゴダールの新作で,何かやっぱりスクリーンで早いうちに観ておきたいという気がした。最後の "The Illusionist" はジャック・タチの未発表脚本を元にしたセリフのないアニメーション作品ということ。ジャック・タチの映画は好きなんで,これも絶対に見逃せない。
というわけで,選んだ 13 本は自分でもいいセレクションだったと思います。この他,ヒチコックの「サイコ」公開 50 周年バージョンとしてオーケストラの生演奏付きで上映されるものを既にチケット購入済み。それと,最終日の最終回に予定されている "Secret Screening" も有料で予約しました。約 2 週間の間に 15 本。平均 1 日 1 本ペースで楽しい冬になりそうです。
ちなみに日本映画は「キャタピラー」以外にも,短編も含めると全部で 10 本くらい出品されていましたが,是枝監督の「空気人形」とか松本人志の「しんぼる」とかサブの「蟹工船」とか,日本では相当前に公開された作品もありましたね。ちなみにドクター中松のは日本映画ではなく,デンマーク映画ね。今回デンマーク産のドキュメンタリーを 2 本観ることになるけど,どっちもちょい色モノ系なんだよなぁ。
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