メルボルン公演の会場は,Sidney Myer Music Bowl という,キングス・ドメインにある野外ステージで,メルボルン交響楽団 (MSO: Melbourne Symphony Orchestra) との共演。指揮者はツアー全体を通してスティーブン・マーキュリオが務めている。MSO の演奏も一度は聴きたいと思っていたから,これは一度で二度おいしい。
この野外ステージは前の方に通常のホールのような指定席があるんだが,僕のチケットは芝生の自由席。芝生席はレジャーシートや折りたたみ椅子の持ち込みが可ということで,僕もピクニック用のブランケットを広げて,あぐらをかいたり,横になったりして演奏を聴くことができた。これもなかなか良い。ちなみに,デジカメや,アルコール以外の水やソフトドリンク(未開封),「リーズナブルな量の」食料なども持ち込み可ってことで,やっぱり,コンサートっていうより,趣きはピクニックに近かったが…
18:00 開場ということで 30 分くらい前に会場まで行くと,既に 1km 近い人の列ができていて,入場するまでに 30 分くらいかかった。いやぁ,まいった。
さて,肝心の演奏の方だが,本当に素晴らしかった。当然,かつての名曲の数々をオーケストラ用にアレンジし直しているわけだ。例えば,"Every Little Thing She Does Is Magic" や "Next to You","She's Too Good for Me" のようなストリングスがテンポよく弾んでリズムを刻むような曲も悪くないんだが,やっぱり,オーケストラならではという演奏が聴きたいわけで,その白眉は前半に演奏した "Russians"。これは,オーケストラで聞くべき曲,そしてそれにふさわしいアレンジだった。後半では,"Moon over Bourbon Street" だとか "Mad about You" から "King of Pain" へと続くあたりがなかなか良かった。
アンコールでは,「クイーンズランドとヴィクトリアで洪水の被害にあった人々に捧げる」として,"Fragile" を演奏し,最後は客席も交えた "Message in a Bottle" の大合唱で,休憩をはさんで 3 時間にわたるステージを終えた。
空が暗くなった後半は星を見上げながら演奏を聴くことができて,これもなかなか乙だった。「真夏の北の空に輝く」オリオン座を眺めながらのステージ,いや,大満足。
東京公演は武道館だったみたいだけど,今回は野外だったし,天気も良かったので,ひと味違う体験ができて,ホンットにラッキー。 いい夢が見られそうだ。
《セットリスト》
- If I Ever Lose My Faith in You
- Every Little Thing She Does Is Magic
- Englishman in New York
- Roxanne
- Straight to My Heart
- When We Dance
- Russians
- I Hung My Head
- Shape of My Heart
- Why Should I Cry for You?
- Whenever I Say Your Name
- Fields of Gold
- Next to You
~ Intermission ~
- A Thousand Years
- This Cowboy Song
- Tomorrow We'll See
- Moon over Bourbon Street
- The End of the Game
- You Will Be My Ain True Love
- All Would Envy
- Mad about You
- King of Pain
- Every Breath You Take
~ Encore #1 ~
- Desert Rose
~ Encore #2 ~
- She's Too Good for Me
- Fragile
~ Encore #3 ~
- Message in a Bottle
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