工場の方もかなり出来上がってきて,ブルワリーツアーなどができるようなウォークウェイが設置されたりしていた。
パイプフェチにはたまらないこの金属感(パイプフェチって,約 1 名しか知らないけど…)。ソリッドな感じが都会派ブルワリーのイメージを際立たせているようにも見える。
工場の外にあるコテージはビール関係の図書をあつめたライブラリーや販売スペース,ダイニングやファンクションルームとしても使えるらしい。下の写真は,かなり整理されてきたライブラリー。
一日いても飽きないかも。別の部屋には,アメリカのバーを思わせるようなネオンも出来上がっていた。
さて,そろそろ一番大事なビールの話。今回出来上がったビールは前回のものとは少し味わいの違うもの。前回の Full Steam は,小麦麦芽なんかも使ったラガーで,フルーティな味わいも感じられる爽やかなビール。ラガーとしては意外なほど特徴が際立ったものだった。一方,今回はエールタイプ。シングルモルトと 2 種類のホップを使用しているとのこと。モルトもホップもすべてオーストラリア産,もっというとすべてヴィクトリア州の原料を使った正真正銘のローカルビアとのこと。透き通った明るい黄色に白い泡が美しい。
鼻を近づけると,ハーブを思わせるようなホップの香りが強い。これはホッピーなエール。口に含むと,前回の Full Steam で感じたようなフルーティさよりも,ホップ由来の苦味が支配的。苦味は長く後を引く。見た目は軽いイメージだったんだけれど,意外にしっかりした味わいのビールだ。冷たいうちは,ハーブ系の香りが支配的だけれども,ぬるくなってくるとフルーティな香りが次第に強くなってくる。なるほど,2 種類のホップの特徴は確かに感じられる。時間差で特徴が出てくるあたりがユニーク。Full Steam はフルーティで爽やかな「意外なラガー」だったが,今回のビール(第 2 号と呼ぼう)は,一瞬ラガーかと見紛うような「意外なエール」だ。なかなか面白い。
さて,工場はまだ建設途中だが,このサイトでの醸造は今月末くらいから始めて,ブルワリーが正式にオープンするのは 4 月くらいになるとのこと。
ちょちょちょ…僕は 3 月に帰るんだから間に合わないじゃん。
でも,4 月に出すであろうビールは,帰る直前くらいに訪れると呑ませてもらえるようで,良かった。今年は 7 月にもメルボルンを再訪する可能性があるから,それを楽しみにしたい。
このブルワリーでは,常時 30 種類以上の異なるスタイルのビールを醸造することを計画しているということで,コテージにあるライブラリーも含めて,メルボルンのビアラヴァーなら一度は訪れなくてはならない名所になることだろう。ってか,なって欲しい。シティからも近いので,日本から来たビールファンにもぜひ訪れて欲しい。
詳しい情報はブルワリーの facebook をチェックのこと。ビデオも楽しめるよ。
ちなみに同じ記事の英語バージョンもあります。ここをクリック。
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