まぁ,単に呑みに行ってウンチクたれるだけなんだが…
セントキルダの Local Taphouse に行こうかとも思ったんだが,できればシティの中でってことで,まずは,Young & Jackson の 2 階にある Chloe's Bar へ。ここでは今月,Richmond にある Mountain Goat の特集をやっているので,それにトライ。
IPA を頼もうと思ったら品切れってことで,Tommi は小麦麦芽を 30% 使った Skipping Girl というエールを。じゃ,他のウィート(小麦ビール)と比べてみようということで,僕は Young & Jackson のオリジナル,Naked Ale をオーダー。
ビールのテイスティングは五感をフルに使う。嗅覚と味覚は言うまでもないが,視覚(色,泡の感じ),聴覚(上がってくる泡の音),それに舌の上で感じる触覚(ビールのボディ)。これに僕はもう一つ,第 6 感も必要だと思っている。
数あるタップの中からベストの 1 杯を見分ける能力…
なんてバカ話をしたり,ワインのテイスティングとビアテイスティングの違いなんかを話したりしながら,2 つのビールを比べた。同じ小麦麦芽を使っていても,見た目から味わい,香りまで全く違っていたので,Tommi もなかなか興味深かったようだ。香りも Skipping Girl はベリー系のフルーツの香り,Naked Ale はウィートビア特有のバナナやクローヴのような香りがあって,双方とも特徴的。僕は Naked の方が好きかな。
ここではこの 2 杯を呑んだだけで,次は別のところへ移動。実は,期間限定で特別なビールをサーブしてるってことで,Russel St. にあるブルワリーパブ Portland Hotel (James Squire) へ。
そのビールがこちら。
Mad Brewers Scribbly Gum Lager
ご覧の通り,無ろ過で濁ったラガー。香りはすごく複雑。南方系のフルーツのようなアロマもあるが,その奥にスモーキーな感じもある。このビールについての情報はほぼ無の状態で行ったんだが,ペールモルトの他に小麦麦芽とスモークモルトも使っているとのこと。やった!正解!
カーボネーションはそれほど強くないがボディもしっかりしていて,バランスもいい。ハーブのような香りもして,後味はさわやかな苦みがほのかに残る。名前の Gum Lager から連想してしまったのかもしれないけれど,この爽やかなハーブ系の香りはユーカリに似ているかもしれない。いやいや,これは複雑でウマいラガーだ。説明を読むとオーストラリアの pepper leaf ってのも使っているらしい。pepper leaf ってニュージーランドに行ったときにブッシュウォーキング中にかじった辛い葉っぱかなぁ。違うかも。でもこのハーブのような香りと後味は月桂樹の葉にも少し似ている感じがするから,そんなのも影響しているかもしれないねぇ。
ここには,テイスティングパドルもあったので,二人でこれにも挑戦してみた。
左から Scribbly Gum Lager,Pilsener,Portland Pale,Amber Ale,India Pale Ale,Highway Man。それぞれ違ったタイプのビールを試せて Tommi も満足したようだ。僕はシトラス系の香りが強く,スッキリした苦味が長ーく喉の奥に残る Highway Man が一番良かったかな。
テイスティングの基本と僕の与太話,日本のビールの話などしたり,ビールの話題を離れて最近観た映画の話になったり…彼とはいろいろと話が合うので,気が付いたら 4 時間近く経っていた。
来月は Federation Square で行なわれる Microbrewers Showcase にも一緒に行くことにしている。いい予習になったんじゃないかなぁ。
ところで…
これはオーストラリアで授業をやった実績にはならんですかね?
ならんですよねぇ…
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