2010年5月27日木曜日

Ursula Hoff

今日は,僕の住む University College で Annual General Meeting が開かれました。大学はちょうど今週で semester が終わり,会計年度も終わりに近付いているので,この手の会議が開かれるってことのようです。で,会議はこの college の役員の方々が出席するものなんだけれど,そのあとに特別講演とディナーがあって,ここには我々 Academic Visitor も招待される(別に義務ではないので,visitor で出てたのは僕を含めて 3 人くらいかな??)。あと,学生の代表,そうねぇ,日本でいうと,寮生会の役員て感じかな? 彼らも出席する。

何事も経験だと思って,講演とディナーには出席してきました。講演は Dr. Ursula Hoff という方に関する内容でした。彼女はドイツ生まれのユダヤ人で,戦争が勃発する直前の 1938 年に,当時女子寮だったこの college が,彼女が助手として過ごしていた英国の大学に「ユダヤ人で仕事ができる人にポジションを用意する」というオファーを出し,Ursula が招待され,ここの President の秘書として働いていたということ。彼女の専門は art で,講演では,メルボルンにある NGV (National Gallery of Victoria) との関連まで,ユーモアを交えながら語っていただきました。オーストラリアでは,歴史的なアート・キュレーターとしても知られているらしい。講師は,彼女の伝記を執筆した Dr. Colin Holden というメルボルン大学の歴史学科の Fellow だという方。この人の語り口がまた癖があって面白かったです。

ディナーも普段の食事や High Table Dinner よりかなり高級な感じでグッド。さらに,テーブルで僕の隣に座ったのが,やはりこの寮で昔働いていた方で,ここの生き字引みたいな old lady。この人との会話も楽しかった。

オーストラリアでの住まいを検討したとき,普通にアパートを借りることも考えたけれど,そうするとこういう機会にはまず恵まれないわけで,そういう意味では,こういう歴史のある寮の一角に住めるというのは,いい経験だと思いますね。グッドチョイスだったと思います。今後も何かとこういう機会があるかもしれないから,積極的に顔を出したいですね。

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