2011年2月13日日曜日

新作一挙公開

昨日の話。

昨日,St. Kilda にあるパブ Local Taphouse で Great Australian Beer SpecTAPular というイベントが開かれたので行ってきた。時間は正午から午前 1 時まで。まぁ,午後の比較的早い時間に行けばいいだろうということで,会場に 14:30 くらいに到着。すると,入口から長蛇の列が…入場制限されており,誰かが会場を出ないと次の人が入れない仕組み…

まいったね。

まぁ,ゆっくり行列に入って待ったところ,40 分以上かかってやっと入場できた。

さて,このイベント,オーストラリア各地のマイクロブルワリーがそれぞれ自慢のビールを持ち寄って,それをテイスティングしようというもの。しかも,どこのブルワリーもこれまでまだ公開していないバリバリの新作を持って来ている。今回テイスティングできたビールは何と 19 種類!

ビールはグラス,ジョッキのほか,60ml のテイスティンググラスでもサーブされるので,とりあえず全部試す向きにはこれがおススメ。60ml だと 1 杯 $1.5。

しかし,すごい人だったので,テイスティングしようにもテーブルも確保できない。というか,じっと立っていることも難しい状態。


そんな過酷な状況だったが,何とか全作制覇。そんな中,僕が一番気に入ったのは西オーストラリアの Feral Brewing の Karma Citra。これはチョコレートモルトを使った真っ黒な IPA。見た目も苦味も重量感たっぷり。IPA 特有のグレープフルーツのようなシトラス系のアロマを持ちながら,チョコレートやエスプレッソのような風味も感じられる。これだけ独特でありながら,バランスもいい。これは今回の出品ビールの中でも群を抜いていたような気がする。Feral は White や Hop Hog IPA など,良質のビールを醸造していてなかなか侮れないブルワリーだと思う。

そのほかで気になったのは,やはりチョコレートモルトにチェリーとココナッツを加えた True South Cherry Bomb,バニラとココナッツの香りが独特な Burleigh Brewing の Fanny Gertrude's Anzac Bickie Beer,モルティでありながらホップ由来のフルーティな香りも楽しめた Stone & Wood Red Relief,ナッツやドライフルーツの香り,ブランデーのような風味が楽しめる 4 Pines Wee Heavy 辺りだろうか。

変わったところでは,キュウリを一片入れてサーブされた Mountain Goat Cucumber Sandwich はフルーティなアロマとキュウリの香りが混ざってキーウィみたいな香りを醸し出していた。あれかね,キュウリにハチミツかけたらメロンになるみたいな,そんな感じ。Hunter Chocolate Chilli Porter は,Hunter Beer のチョコレート・ポーターに唐辛子を加えて醸造したもので,最初はチョコレートのようなアロマと苦みが,そして次第に唐辛子の辛さと適度な酸味がやって来るという時間差攻撃を味わえる複雑な逸品。Holgate the Empress は,Holgate Brewhouse のチョコレート・ポーター Temptress にコーヒーを加えたもので,モカやバニラのようなアロマにカルーアのような甘みが特徴。個人的にはちょい甘すぎたかな,とも思う。

うーん,全部書いてしまいそうになったんでこの辺にしておこう。

会場では Thunder Road Brewing のフィリップとマサコさん,ブルワーのハービーやマーカスとも会えた。先日,僕が呑んだビールのテイスティングノート (PDF で 5 ページ,43 種のビール評という大作…それより論文書けよって話?) を送ったお礼として,ビールを御馳走してもらってしまった。ありがとうございます。 大変美味しゅうございました。

その他にもあちこちのブルワーさんやらテイスターさんなんかも参加していて,メルボルンのビール関係者勢ぞろいだったんじゃないかという盛況ぶりだった。

フィリップやマサコさんなんかといろいろ話をしながら呑んでいたら 3 時間以上が経っていた。僕は夜,フットボールの NAB Cup を見に行く予定があったので,18:30 くらいに会場を後にしたのだが,ちょっと後ろ髪をひかれる思いでもあった。いやぁ,あの後も盛況だったんだろうねぇ。

こういうビアフェス,ブルワリーとバーが提携して日本でもやったらおもしろいと思うけれど,東京だと規模が大きくなりすぎて難しいかもね。単純に考えても人口 3 倍以上だし…

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