2010年11月30日火曜日

タダ働き

僕の取得した 419 ビザは,客員研究員ビザ (Visiting Academics Visa) というもので,大学等で共同研究をするためのもの。ただし,条件として,訪問先の大学等からは一切報酬を得てはいけないことになっている。

Udaya さんの暗号の授業で 1 回だけゲストスピーカーとして話をさせてもらった。まぁ,これは授業というより講演って感じだった。で,この授業,修士の学生が対象なんだが,週に 3 コマあって,2 コマは通常の座学の授業。残りの 1 コマが演習で,学生は授業の内容に基づいた演習や調査,研究を行ない,期末にレポートとしてまとめて提出する。テーマは各学生が授業で学んだトピックスから自由に選ぶことができるんだが,僕が話した回(ステガノグラフィ)に関するテーマを選んだ学生が 2 人いたらしい。

ということで,昨日,この 2 人のレポートの採点を頼まれた…うーん,これってタダ働きだよなぁ。

まぁ,でも,海外の大学で学生の成績つけるなんてのも,経験かな?と思ってポジティブに考えて,目を通したんだが,評価が結構めんどうくさい。評価項目が細かく分かれていて,全部は覚えてないので書けないけれども,たとえば,レポート全体の構成力 (organization) だったり,議論の一貫性 (consistency) だったり,参考文献の適切性だったり,と,ジャーナルの論文査読に似た感じ。それをそれぞれ 10 点満点で付けて,トータルで評価するということ。ちなみに,この演習の成績は,レポートが 80% で,それに先立つプレゼンが 20% ということだ。

日本でも成績基準を含めたシラバスを公開して,学生に十分説明する,ってのが今や普通になっているけど,ここも同じ。というか,学科としてある程度統一した基準を持っているみたいだから,日本よりも厳格な気がする。

とにもかくにも,一応採点結果は渡してきた。ただ,この 2 人以外の学生のレポートやそのレベルがわからないので,どういう基準でそういう点数をつけたか,ってことを説明するのがとても面倒だった。自分一人で全部見れば,ある程度一貫性のある採点ができると思うんだけどさ。もちろん,全員分なんて見る気はさらさらないわけだけどね。というわけで,Udaya さんには,僕なりの基準を説明して,後は他とのバランスを取ってね,つって,お任せしてきました。

…なんかちょっとウチの専攻科生の成績を付けてるような錯覚に陥った…

明日からまた頭を切り替えよう。

2010年11月29日月曜日

タイトルは,一応,今日の日本時間午後 3 時くらいの僕のツイートと連動しております。

さて,来年のことを言うと鬼が笑うと日本ではいうようだが,オーストラリアでは何に笑われるんだろうか?

で,今日は来年の話。

毎年,この時期になると,ウチの学校では,来年,誰彼が何委員をやるとか,お忙しいところ申し訳ありませんが,お引き受け願えませんか?とか,すみません,来年はこれこれをやることになっておりますので,再考願えませんでしょうか?とか,ったく,しょーがねーな,とか,そういうメールが飛び交う(「しょーがねーな」は多分飛び交いはしないけど…)。

僕も来年の 4 月から学校に戻ると,当然何らかの校務に就くことは明らかなわけで,そろそろそんな話題が出るんじゃないかと,ひそかに戦々恐々としていた。

そしたら来ましたがな。「○○をお願いします」と…

今年 1 年間は授業も校務も放棄しているので,日本に帰ったらみんなが手ぐすね引いて待っているってことは,日本を出る前から脅されていたし,何かが来ることは確実なわけで,覚悟もしていたはず。

でも,何が来たかに関係なく,やっぱりこういう連絡が来ると,ちょっとブルーになるよね。少なくとも一瞬ね。まぁ,日本にいたって同じようにブルーになるわけだけどね。「あぁ,俺んとこにもとうとう来たかぁ」なんつってね。

まぁ,でも仕方がないので,気持ちを切り替えて,このメールは読まなかったことにして,残りの 4 ヶ月をエンジョイしたいと思いますよ。そーでないとね。

そういえば,信州松代では,明日から SITA2010 ですねぇ。僕も学生の時以来 14 年間ずっと出ていたけど,今年は欠席。実は,こっちの方もお仕事をお断りしちゃったのよね。すいませんねぇ。まさか,来年誰かが手ぐすね引いて待ってるなんてことは…ありませんよね ?? ね ??

桑原桑原…桑原桑原…桑原桑原…桑原桑原…

2010年11月28日日曜日

酒と映画の日

今日も朝からどんよりした天気。ただ,今日は午後から映画を見に行く予定だったので,天気はあまり関係ない,と言えばない。

というわけで,ACMI で行なわれているユダヤ映画祭で "Protektor" という映画を観てきた。ユダヤ人の女優が主人公。映画で成功を収めるが,ナチが侵攻を始めて…というストーリー。もうちょっとヒリヒリするような緊張感があるのかと思ったが,ちょっと思ったほどではなかった。悪い出来ではなかったけれど,僕の期待値と乖離してたってことかな? 一応,アカデミー賞の外国語映画賞エントリー作品ではあるらしいけれど。

ちょっと映画の方が残念だったので…(ので,というわけでもないんだけど) ACMI の筋向いにある Young & Jackson でビールを呑んで帰ることにした。いつもは 1 階のパブで立ち呑みするんだが,今日は初めて 2 階の Chloe's Bar に上がってみた。ここは Micro Brewer's Showcase というのをやっていて,オーストラリアのいろいろな地ビールを期間限定で提供してくれている。今は Matilda Bay のビールが来ていた。Matilda のビールは Fat Yak とか Alpha Pale Ale なんかが他のパブでも呑めて,ヴィクトリアの地ビールの中でも比較的メジャー。僕も Alpha は結構好き。今日は,今まで呑んだことがなかった Dogbolter というダークラガーが来ていた。


香りはビターチョコのよう。エスプレッソのような強い苦みと,タンニンのような渋みを感じる。苦味の奥にはほのかに酸味と甘みも感じるけれど,苦味ほどには主張せず,程よい感じ。70% カカオくらいのチョコみたいな味わいでなかなかグッド。映画は少し不満だったが酒には不満なし。

ちなみにこのバーには,昔のフリンダースストリート駅の写真なんかも飾られていてなかなか良い。当たり前だが建物は変わらないね。

2010年11月27日土曜日

Tack, Tommi !


さて,いきなり写真から始まりましたが…今日はスウェーデンの話題。この写真を観ただけで何だかわかる人は多分かなりのスウェーデン通でいらっしゃるに違いない。

University College に住む Tutor の一人でもあるスウェーデン人の Tommi からこれをいただいた。Julmust という代物。ビールと同じ原料からできたソフトドリンクだってことなんだけど,コーラに似ているようにも見えるが,どうやらまったく別物らしい。パッケージはいかにもクリスマスのデザインだが,スウェーデンでも,これを飲むのはクリスマスかイースターのシーズンだってこと。なるほど,だから今入手可能なわけね。

でもやっぱり得体が知れないので,ちょっと調べてみた。Wiki で…

そうしたら,なかなか興味深い記述が…(以下引用)
  1. 4,500万リットルのユールムストが12月中に飲まれる(スウェーデンの人口は約900万人)が、これは12月に消費されるソフトドリンクの総量の50%近くにもなり、ムストの年間売り上げ量の75%に相当する。
  2. オリジナルのレシピは鍵のかかる金庫に保管され、レシピ全体は唯一人しか知らないと言われている。
  3. ムストは、炭酸水,砂糖,ホップからの抽出物,大麦からの抽出物,スパイス,着色料(カラメル),クエン酸と防腐剤からできている。
  4. ムストはガラス瓶の中でも熟成を続けることから、12月に購入しても1年間そのまま保存し、その後飲む人もいる。
ソフトドリンクの消費総量の 50% ってのはやっぱり凄いような気がするな。クリスマスには,みんなコレ飲んでるわけね。じゃ,僕もクリスマスまで取っておくか…

しかし,レシピを知ってるのが一人だけってのはスゲーな。今どき,そんな北斗の拳みたいなことがあるのか… 3. で原材料がかなり細かく明記されている割には配合比や製造手順,温度管理の方法なんかが未公開なわけね。しかも一子相伝…情報にはセキュリティホールが付きものだと思っていたけど,なんだかんだ言って「鍵のかかる金庫」ってのが事実上一番安全だったりするのか…現在の自分の研究テーマ的にちょっと複雑な気分ではある…

ノンアルコールっていうけど,瓶内熟成するってことは,一応発酵飲料なんだよね?Wiki には発酵させないって書いてあったけど,それはちょっと怪しいんじゃないだろか?

ちなみに Tommi は僕がビアテイスターなのを知っていて,これを僕にプレゼントしなくちゃ!って思ったらしい。ありがとう!クリスマスに試飲して,テイスティングノートを送るよ。

あ,でも Tommi は年末年始,日本に行くって話だったけどなぁ。三鷹の森でネコバスに乗れるといいね,Tommi !! Tack ! Tack så mycket !!

追記: 「ラベル」をどうつけるべきか迷ったけど,ビールファンにも関心のある人がいると思って,ビールじゃないけど,加えてみました。

2010年11月26日金曜日

ミッション終了

先日予告した通り,今日の午後は RMIT 大学で講演をしてきた。

同じようなテーマで学生に話したり,国際会議でプレゼンもしているけれど,今日のは今までのを全部ひっくるめて 1 時間にまとめたような内容。ストーリーが強引だったようなところも多少修正して,流れは良かった。

だけどなぁ,なんか寝不足だったせいか,自分では英語はメタメタだったような気がするなぁ。

あんまり,質問は多くは出なかったけれど,90 年代の初めにスペクトル拡散方式による電子透かしの研究をしていた Monash 大学出身の人が来てくれていて,ちょっとしたアドバイスをもらったのは収穫だったかも。

あと,学生に取ってもらったデータでちょっと不審なところがあったので,少し整理して来週あたり問い合わせてみようと思っている次第。

プラス,我々の現在抱えている問題に,どうしても受信側の S/N 比が小さくできないという問題があったのだが,これは理論的に導出された S/N 比の限界にほぼ等しいらしいことが最近読んだ論文から分かった。このことをキチンと確かめるためにも,もう少し大がかりなデータを取らなければならないかと思っている。ただ,この問題はある方法を導入すると改善できそうなので,この辺りはもう少し詰めるとうまく行くかもしれない。

12 月〆切の国際会議の論文があるんだけど,ひょっとすると現在の我々の方法による受信 SNR の限界を理論的に考察すると,それで行けるかもしれないな。来週一週間,それに取り組んで見よう。

2010年11月25日木曜日

グッズ購入

今住んでいるアパートは,大学の寮と同じ敷地内にあるアカデミック・ビジター用のアパートで,食事は学生と一緒に決められた時間に食堂で摂ることになっている。

で,学生たちを観ていると,ここの寮(University College) のエンブレムやロゴの入ったシャツやらパーカーやらをよく着ていて,「あれ,どこで売ってんだろう?」とずーっと思っていた。

そうしたら,今日の昼,何人かの学生が行商みたいに食堂にやって来て,店開きをはじめ,(多分,今年度余ったグッズを)売りさばいていた。

これはラッキーとばかりに,品定めして,ラガーシャツとネクタイを購入。

1年弱もここに住んでいた証としてね,やっぱりなんか残るものが欲しいもんね。

今回のは,大放出セール的な感じで,結局,本当はいつどういうタイミングで入手できるものか聞きそびれたのだが,まぁ,欲しかったものが手に入ってまずはよかったよかった。

2010年11月24日水曜日

14ヶ月ぶり42度目

えー,何のことかというと,「」。昨年,2009 年の夏が仮に 9 月の終わりまで,と定義したとするならば,僕が経験する夏は 14 ヶ月ぶり 42 度目

4 月に日本を出た時は,まだ夏を迎えていなくて,こっちに来てすぐに冬になった。当然のごとく,今年の日本の猛暑も経験していない。14 ヶ月も夏を経験していないと,体がすっかり冬モードになっているのね。30 度をちょっと超えたくらいで,体が悲鳴を上げています。今日もジョギングしたけど,いつもと同じ距離を走っても,なぜか,かなりキツイ。

メルボルンは先週末くらいからずっと 20 度台後半から 30 度近い気温が続いていて,天気も快晴の日が多い。部屋の中の空気も生暖かく淀んできて,外は風が吹いているかなぁ~という期待も,ドアを開けたとたんに感じる「ぬるい空気」でサックリと裏切られる。

暑い夏は別に嫌いではないんだけど,まだ体が順応していない。

先が思いやられますなぁ。

いよいよ,水と日焼け止めを常に持ち歩かなくてはならない季節の到来です。

そんなこの夏は 1 月に家族がメルボルンにやってきたり,その後,タスマニアに旅に出たりと,いろいろ予定もあって楽しみなので,それまでには暑さへの耐性を付けておきたい。

うーー,ビール飲もう。

2010年11月23日火曜日

ライヴ告知

今週の金曜日 11 月 26 日 午後 3 時 30 分 (AEST/UTC+11/JST+2) より,メルボルン大の少し南,Swanston St. 沿いにある RMIT 大学で,僕の講演があります。お近くの方はぜひお越しくださいませ(ここの読者でお近くの方がどのくらいいるかは微妙だが…)。

タイトルは

Information Hiding Techniques 
Based on Complete Complementary Codes

で,完全相補系列を用いた電子指紋とステガノグラフィの方式と特性,および,埋めこまれた秘密情報抽出時に原データを参照しない,いわゆるブラインド方式への拡張などについて最近の結果(注)を交えながら講演します。

詳しくは下記ポスターをご覧ください。


朝鮮半島の状況も非常に気になるところですが,金曜日の昼下がり,万障お繰り合わせの上,お越しください。

お問い合わせは,ぜひコメントでどうぞ。

(注) By courtesy of 大谷君(東京高専専攻科).

2010年11月22日月曜日

facebook を作った男

月曜恒例の Cinema Nova。今日は話題の "The Social Network" を観てきた。

世界最大の SNS サービス "facebook" を作り上げた男マーク・ザッカーバーグ。彼のちょっとしたアイディアがどのように巨大なモンスターに成長していくのか,その過程を描いた作品。監督はデイヴィッド・フィンチャー。事実に基づいたフィクションだけれども,「事実」から映画化されるまでわずか 7 年というのは,記録的に短いんじゃないだろうか。オーストラリアでも facebook はポピュラーだし,映画自体の評判もいいので,興行成績も上々のようだし,劇場も学生を中心に賑わっていた。

facebook 成長の裏には訴訟に次ぐ訴訟が繰り広げられていたわけだが,映画もマークと同じハーバード大の学生であった人物たちとの間の訴訟を縦糸にして,さまざまなエピソードをパッチワークのようにつなげながら,facebook が成長し肥大化していく様を描いていく。

なるほど,デイヴィッド・フィンチャーが好きそうな題材ではある。「人と人とのつながり」を生むインフラとしてすっかり定着した SNS であるが,一見すると仮想的な「友達の輪」を作るツールのように見えなくもない。ところが,この映画で描かれているのは,その裏にある恋愛だったり,欲望だったり,ギリシャ神話にも似た裏切りの物語だったりと,やたら人間臭い「体温の通った」物語である。なるほど,評価がやたら高いのはこの辺にあるのかもしれない。創始者にすら予想もできない成長を遂げる仮想空間のモンスターを描いたのかと思いきや,実はヒューマンドラマ。外見は極めて現代的な題材を扱っていながら,作品を貫いているのはごく古典的なテーマなんだから。本物はどうか知らないけれど,機関銃のように人間離れした早口でしゃべりまくるマークと他の人物たちとの対比もなかなかおもしろかったりする(マークのセリフは早くてとてもとても全部は聴き取れない…)。

最初は,ハーバード大の学生コミュニティを通じて会員数を伸ばしていく facebook だが,それだけではいずれ限界が訪れる。そこでサチらずに,現在のように大きく成長した触媒の一つがナップスターの創始者であるショーン・パーカー。このショーン・パーカーを演じているのが,何とジャスティン・ティンバーレイク。僕は別に彼に何の思い入れもないし,彼の演技を観たこともなかったのだが,これがなかなかの好演。マークが彼と初めて会い,彼の話に吸い込まれるようにして惹かれていくシーンは,マークが初めて人間っぽい表情を見せて見どころの一つと言える。

個人的には物足りないなぁと思ったところもないことはない。たとえば,アイディアが創出される瞬間っていうのは,一見,「指パチン」みたいに突然訪れたように見えても,実はそれ以前にいろんな伏線があるはず。これは天才を描いた過去の数々の映画も同様に抱える問題なんだけれど,その「伏線」を限られた時間で描くのは難しいし,多くの場合退屈なんだろうな。仕方がないとは言え,ちょっと違うんじゃないかって気がしてしまう。

それともう一つはラスト。ショーンとの出会いのシーンに負けず劣らず,マークの究極の人間臭さが描かれているのがこのラストシーン。冒頭のシーンと対比してこの映画をうまくまとめるにはこの方法が唯一かつベストなのかもしれない。でも,ちょっと甘すぎるんじゃないかね。っていう気もする。

ということで,僕の難癖はどっちも「ないものねだり」の域を出ない。トータルとしては,現在も成長を続ける「ナマモノ」を正攻法で描き上げた力作と言っていいと思う。その意味でオスカー候補と言われるのも納得。

日本では 1 月公開とのこと。海外に比べると日本では facebook の広がりは今イチみたいだけど,映画の方はどうだろうね。

2010年11月21日日曜日

明確な目的を持った散歩

は…散歩と呼んでいいのか?

まぁ,よくわからないけれども,昨日,結構歩いたので,今日は買い物をしたりアパートの周りをブラブラするくらいにしておこうと思った。午前中は軽くジョギング。昼を食べた後,買い物。その後,散歩に出かけることにした。

で,その散歩に明確な目的があったわけ。前にも一度行ったんだが,アパートから北東の方面に歩いて 30 分くらいのところ,ノース・カールトンと呼ばれる地域に Rathdowne St. という通りがあって,そこに The Great Northern Hotel というパブがある。ここを目指した。

そうそう,今日はビールの話ですよぉ。

前にここに来たのは 5 月頃だったと思うので何と半年ぶりの再訪。近いのに…前に来た時はタップで 2 杯くらい飲んだだけだったが,その後で Tasting Paddle なるものがあることに気がついて,その時「また来よう」と誓ったんだが,実は今日まで忘れていた (^^;

ここはオーストラリアの地ビールが常にタップで 10 種類以上供されている。Tasting Paddle は 12 ドルで,好きな 5 銘柄を選び,ワイングラスくらいのサイズで出てくる。今日はこれをオーダー。


というわけで,気に入った順に簡単なテイスティングノートを記す。
  1. Feral Hop Hog IPA (写真の 1 番):
    これ,多分以前にどこかで呑んだことがあるような気がするが,すごく美味い。写真では薄い色に見えるけれど,左から日が射しているので,本当はもう少し濃い琥珀色。バラの花束のようなノーブルな香りに,グレープフルーツを思わせるシトラス系のアロマが混じる。酸味や甘みは強くないけれども,やはりグレープフルーツのような強い苦みに特徴がある。後味もその苦味が長く続き,甘酸っぱいフレーバーも少し残る。

  2. Hargreaves ESB (写真の 3 番):
    これは挑戦的なビールだ。こっちの人はこの香りをどう表現するんだろう?日本人的にはこれはアレですよ。奈良漬!こりゃ独特な香りだ。強いて言うなら熟した南方系のフルーツのような香りもあるかなぁ,マンゴーとかパッションフルーツとかね。やはり強い苦みに特徴があるんだけど,モルティな甘みもある。これはねぇ,やっぱり甘辛~いキュウリの奈良漬なんかと合わせると絶品だね。

  3.  Grand Ridge Stout (写真の 4 番):
    最初はモルティな香りが来る。というより,これまた日本人的には麦茶を思い浮かべるかも。口に含んで広がるのは深煎りのエスプレッソのようなアロマとキリマンジャロを思わせるような酸味と苦み。甘みは思ったよりも強くない。ただ,ボディは思ったほど重たくなかった。期待としてはもう少し甘みと重厚感があれば,ってところか。

  4. Feral Belgian White (写真の 5 番):
    これはスパイシーな濁り系のホワイトエール。レモンかオレンジのようなシトラス系の香りとコリアンダーの香り。ちょっと乳酸に似た香りも出ているかなぁ?苦味はほのかで,甘みよりも酸味が強い。この辺も本場のベルジャンホワイトを意識した出来かもしれない。ただ,個人的にはウィートビアは好きなスタイルなので,どうしても辛口になってしまうね。

  5. Mountain Goat Steam Ale (写真の 2 番):
    ホップ由来のシトラス系の香りとモルティな甘み,ほどよい苦みが感じられるけれども,期待したよりは目だった特徴に乏しい出来。ひょっとして小麦麦芽も少し使っていたりするかなぁ?さっぱりしたフィニッシュで,今日みたいな暑い日にグビグビいくのにいい感じのビール。
今日のナンバー 1 に選んだ Hop Hog は,ここのパブでもお薦めの一品らしい。何が一番良かったかって聞かれて,Hop Hog だと答えると,「そうだろ,そうだろ」って感じだった。

今日はゲストビールで,Holgate Brewery の ESB が来ていたので,それを pot でもらって,テラスでひなたぼっこしながらゆっくりといただいた。


う~ん,完璧な午後だね。

2010年11月20日土曜日

お宅訪問

今日は,天気も良かったので,散歩がてら町の南の方へ昔の大邸宅を見学に行きました。

まずは,ヤラ側沿いに 4km ほど歩いたところにあるコモハウスへ。19世紀中ごろに建てられた真っ白なお屋敷です。ガイドツアーで内部を見学でき,当時の豪華な生活を垣間見ることができました。庭園も見事でした。


コモハウスからサウスヤラの駅までは歩いて 15 分ほど。サウスヤラから電車に乗って,今度はさらに南のリッポンリーへ。サウスヤラからリッポンリーまでは電車で 3 駅。距離的には 4 ~ 5 キロくらいだったから,まぁ,歩こうと思えば歩けるんだが,時間的なことも考慮して電車で移動。

リッポンリーも庭園と 19 世紀の大邸宅が保存されているところ。先にみたコモハウスよりと比べると,庭園もお屋敷もこっちの方が格段に豪華な気がする。屋敷の方は保存状態が良くて,後に加えられた設備が新しいこともあるのかな?それに庭園も広々して,バラ園やシダ園,池なんかも大きくて見事。見応えがありました。


さて,リッポンリーのガイドツアーが終わった時点で 4 時過ぎ。せっかく天気もいいので,海沿いも歩きたいなぁ,ということで,西へ西へと歩き,海岸線へ。そのまま北上してセントキルダビーチへ。さらにそこから,巨大なアルバートパークの中を歩いて市内へ戻ろうという計画。アルバートパークの中にあるアルバート湖の淵を延々と歩きました。公園からは市内の高層ビル群も良く見えました。


アルバートパークから脱出した時点で 6 時過ぎ。7 時までにアパートに戻らないと飯にありつけないという,やるせない都合もあるので,ちょっと考えて,途中からトラムに乗ることに。

最後はトラムに乗ったものの,今日一日で 10 キロ以上は歩いたろう。なかなか気持ちの良い休日でした。腕,顔,首の後ろには日焼け止めを塗って歩いたんだけど,首の前(あごの下)には塗るのを忘れていたので,ここだけが真っ赤に焼けた。恐るべし。ヒゲ剃り後みたいにあごの下がヒリヒリする。気をつけないばなんないね。(←ひそかに北海道弁)

2010年11月19日金曜日

反主流?

今日の夕方もジョギングをして,シャワーを浴びて,風呂上がり,タイガースのイエローメッシュジャージと短パンという出で立ちでダイニングルームで食事をしていた。

すると,同じアパートの M 先生ご一家が現れ,奥様が

「小嶋先生,阪神ファンなんですか?」

と…えぇ,えぇ,そうなんですよ。

しかし,よくよく考えると子供のころからだから,もう 30 年以上になるよなぁ。それなりに年季が入っていると言えよう。

僕が子供の頃は,当然のように,ハムもコンサも(レラカムイも…)ないわけで,北海道はプロスポーツ不毛の地だったわけです。J リーグもなけりゃ,BS 放送なんてものもないから,プロスポーツ中継と言えば,相撲,プロレス,ボクシングに巨人戦くらいなもんだったろう。あ,当時はボウリングなんてのも中継あったか?良く覚えてないや。

だから普通は巨人ファンが多いわけ。日本の他の地方でも同じような土壌のところは多かったろう。

ところがだ。我が家は,両親,祖父母全員アンチ巨人だった。巨人さえ負ければ,我が家はハッピーってなもんだ。そんなところで巨人ファンの子供が育つわけがない。何というか…ある意味,極めてオルタナティヴな環境で育ったわけだ。

まぁ,この姿勢は野球だけに限らず,モノの見方というか思想的な意味でも深い影響があったと思うね。今,思えば,それはそれで良いことだったと思うし,そういう環境には感謝もしている。

ただ,こういう影響って世代を超えるごとに濃くなる傾向もあるだろうから,ときどき,自分の行動とか言動には気をつけた方がいいかなぁ?と思うこともあるんだけどね。

だけど,あれだよなぁ…関西だとタイガースはアピアランス的には超メジャーなわけで(サンテレビさまさま),他の地域とは一線を画すわけだけど,スピリットとしてはどうも反主流の臭いが抜けないよなぁ。優勝しても,いくら首位争いしてもそうなんだよねぇ。古い話だが,ムッシュよっさんも

「一丸となってチャレンジャー精神で」

なんつってたしなぁ。何でかなぁ?まぁ,それはそれでいいんだけどね。

2010年11月18日木曜日

真実と虚構の間

今夜,ACMI で映画を観てきた。

ユダヤ映画祭というのをやっていて,そのうちの 1 本,"Berlin '36" という作品。勘の鋭い人は気付くかもしれないが,1936 年のベルリンオリンピックに関する映画である。

この作品は真実に基づいて製作された劇映画である。主人公は,実在のドイツ出身のユダヤ人女子走り幅跳び選手であるグレーテル・ベルクマン (Gretel Bergmann) 。

物語の大筋はこうだ。ナチスの人種差別政策などに反対して,アメリカなどがベルリン・オリンピックをボイコットする動きがあることを受けて,ナチスは反ユダヤ政策を緩めて,ドイツ選手団の中にもユダヤ人選手を含めることを検討する。ベルクマンもそのうちの一人で,オリンピックを目指す合宿に参加する。彼女は当時のもっとも優れたハイジャンパーの一人で,金メダルの有力候補。ところが,地元のオリンピックでユダヤ人に金メダルをさらわれたくないナチス側はなんとかして,彼女の対抗馬をオリンピックに送り込もうと画策する。そこでピックアップされたのが,マリー・ケッテラーという 17 歳の選手なのだが,実は彼女は男であるにもかかわらず女として育てられており,ナチス政府は,そのことを承知の上で,彼女(彼?)を女子走り幅跳び選手候補として合宿に参加させる。合宿や事前の大会では,ベルクマンとケッテラーの2人が好成績を残していたにもかかわらず,ナチスのスポーツ省は,オリンピックの直前になって,ベルクマンを「けが」を理由に代表から外す。実際の彼女はけがなど一切していないにも関わらずだ。こうしてオリンピックが開催され,スタンドからベルクマンが見つめる中,ケッテラーは最後の跳躍に臨むが…という感じ。

歴史を舞台とした友情物語としては,まぁまぁ良くできているし,実際,映画の最後には本物のベルクマンのインタビュー映像が出てきたりして(彼女はニューヨークで存命),ここで描かれていることがすべて真実であるように思われる。

ところが,いろいろ調べてみると,これがマユツバなのよね。

事実,ベルクマンは実名なのだが,マリー・ケッテラーをはじめとする他のドイツ人選手などの名前はすべて架空のもの。ケッテラーは,実際にベルリン五輪の女子走り幅跳びで4位入賞を果たし,その後男性であることがわかったドラ・ラチエン (Dora Ratjen) がモデル。ベルクマンがオリンピック直前にユダヤ人であることを理由に代表を外されたところまでは真実だろうけれども,ベルクマンとラチエンの交流,オリンピックでのラチエンの精神状態,実際に起こした行動について,映画の描写が真実であるかどうかはよくわからない。物語として良くできているだけに,真実とは遠いような気もしてくる。

事実,シュピーゲル紙がこの作品の内容が真実ではないという趣旨のルポを公表している。

もう一度,繰り返すが,この作品は真実に基づいて製作された「劇映画」である。つまり,真実そのものではなく,製作者によりある種の脚色が加えられたフィクションである。

映画としての出来は決して悪くないし,何も知らなければ,「あ~,そういうこともあるのね」と信じたい気にさせてくれる。製作者サイドがこの物語が真実であると信じて疑わないのであれば仕方ないが,そうでないなら,最後のインタビュー映像はいらないんじゃないかね?あれがなければ,歴史になぞらえたアナザー・ストーリー,ある種のパラレル・ワールド的物語として,さわやかに感動を味わえたような気がするんだが…

帰って来てから,気になって Wiki ったのが僕の敗因だったのかな?

もう一度いうけど,映画としての出来は決して悪くないし,見るに値する作品だとは思う。でも,こういう作品ってなかなか日本で上映される機会はないのかなぁ?旧同盟国としては,自戒の意味も込めて,ぜひ上映すべき作品だと思うけれど。

もし,機会があればぜひご覧あれ。歴史のダークサイドで実際にあったかもしれない物語として。

2010年11月17日水曜日

快晴

先週,旅から帰って来てから初めてスカッと晴れました。気温も 20 度そこそこで,このくらいが一番さわやかで過ごしやすいなぁ。真夏は突発的に 40 度近くなるっていうから,覚悟しているけど…


ちゅうわけで,夕方久々に走ってきました。あれだな。本格的に日焼け止めが必要になってきたな。

2010年11月16日火曜日

アジアの秘宝

昨夜,Cinema Nova で映画を観た。

中国の巨匠チャン・イーモウの新作。しかも,コーエン兄弟のマスターピース『ブラッド・シンプル』のリメイクときたもんだ。

タイトルは "A Woman, a Gun and a Noodle Shop" という。

タイトルだけだとこの 2 作は全然結びつかない。いや,リメイクということを知らなければ,物語の終盤か映画を観終わるまで気がつかないかもしれない。

そもそも,コーエン兄弟とチャン・イーモウという組み合わせが,少なくとも僕の中では全く結びつかない。だからこの映画のことを知った時にも,チャン・イーモウがコーエン兄弟のテイストをなぞるようなことは恐らくしないだろうし,できないだろうと予想していた。

その予想は正しかった。が,ある意味大きく裏切られもした。そうですか…こう来ましたか…という…

チャン・イーモウは時間的・空間的設定を大きく変えるだけでなく,作品のテイストそのものもエキセントリックなまでに飛躍させて見せた。まさに換骨奪胎。リメイクという先入観なしに観たら,もっと楽しめただろう。事実,物語の途中では,これが『ブラッド・シンプル』であることを一瞬忘れて,爆笑したりしてしまった…恐らく中国のコメディアンが出演しているんだろうと思われるが,これ,コントじゃん,というシークエンスも少なくない…

我々と中国人の笑いのツボが微妙に違うこともあるんだろうが,これはオリジナルの『ブラッド・シンプル』とは全く別物だ。ただ,残虐性,ラスト近くのシークエンスでのサスペンス,そこかしこに埋めこまれたコミカルな要素…こう考えてみると正しいリメイクのような気もしてくる。ただ,各要素のさじ加減は大きく違う。原作にあったような背筋が凍るようなスリルよりは,笑いの要素が大幅に増幅されている。それ自体が悪いとは言わないが,僕の原作に対する愛が深すぎて,この作品を冷静に見られなかったのかもしれない。

ただ,失礼を承知で言うが,主演の Ni Yan が微妙に美女のストライクど真ん中を外しているあたりは,オリジナルのフランシス・マクドーマンドを思わせてナイス(かさねがさね,失礼 m(. .)m)。それに,チャン・イーモウにこんな引き出しがあったことも、やはり驚きではある。

その意味で,問題作であることに疑いはないし,必見。ただ,頭の中を空っぽにできるかどうかで,傑作にも珍品にもなるんだろう…ご注意あれ。

2010年11月15日月曜日

少女は電気羊の夢を見るか?

もう 3 年も前のことになるが,ひょんなことから,女子中学生に向けた理数系公開講座プロジェクトを任されることになった(「ひょん」な理由は余りにも「ひょん」なので,ここでは伏せておく…ところで,「ひょん」って何だ?? まぁ,いいや)。文科省から 2 年間予算をもらって,いろいろやったわけ(「いろいろ」の内訳はここを参照)。今は,同様の事業は文科省から JST に移ったみたいだが,いずれにしても,科学・工学系の女性研究者や技術者が少ないってことで,政府主導で今でもさまざまな取り組みが行なわれている。

こっちに来てから,他のビジターの先生方とも同じようなディスカッションをしたことがあるが,どこの国でも,理工系の学部における女子学生の比率は,平均するとせいぜい 20% くらいが関の山らしい。

で,今朝の新聞でこんな記事を見た。


どうやら,year 12 だから,高校 3 年生に当たる年代を対象とした数学に関する調査で,女子生徒の成績が男子生徒の成績に及ばない,という結果が公表されたっていうような内容。まぁ,こういう調査の結果をどの程度鵜呑みにするかは注意を要するんだとは思うが,ただ,さもありなんと思わせる結果ではある。もちろん,こういうところに先天的なジェンダーギャップはないんだろうし,多くの場合,育つ過程における環境的要因の方が大きいんだろうとは思う。それがまさに,僕らが取り組んできたプロジェクトの背景にもあったはずだ。

記事の中では,女子生徒は携帯の外見には関心を示すけれども,中身には興味がないみたいな記述もあった。ウチの学校の学生や卒業生,あるいはウチのヨメなんかを見てると,錯覚を起こしそうになるが,一般的には確かにそうなんだろうね。

こういう問題に対する取り組みの背景には大きく分けて 2 種類の考え方があると思う。一つは,できるだけ性差を埋めましょうという考え方,もう一つは,そもそも優れた技術者や研究者が不足しているから,これまで人口が少なかったところに救いを求めましょうという考え方だ。僕自身は,政府の取り組みの背景や,僕ら自身のプロジェクトの背景には,後者の影響がより強いんだろうと理解している(もちろん,違う考え方の人もいるとは思うけど)。

本当に優れた能力を持っているのに,それに気付かないで来ている人材がいるとすれば,そこを開拓することには大きな意味があるだろう。一方,性差を埋めましょうということが目的化して,仮に(あくまでも仮に)興味もない子に無理やり押し付け教育をしてしまうようなことがあったら,それは本人にとっても社会にとっても不幸なことでしかない。これは女子に限った事じゃなく,男子にだって同じことで,行き過ぎるとセクハラの問題になりかねない。

さて,じゃぁ,我々にできることは一体何だろうと考えると,子供たちに対して,より広い選択肢,より広い世界を見せてあげることなんじゃないかと,やっぱり思う。当たり前のことだけれどね。そこで,何を面白いと思うか,どこが自分の生きる世界なのかを知るってことは,子供たち自身に委ねられるべきだ。ちょっと「オズの魔法使い」的なメッセージかもしれない。かくいう僕だって,最初からこういう道に進もうと思っていたかというと,はなはだ怪しいし,最初のきっかけは本当に小さなことか,あるいは錯覚にも似たもので,そこからいろいろと見聞きするうちに,関心がどんどん高まってきたんだろうと思う。錯覚でもいいから,最初のきっかけをつかむことができるか,つかむとしたらどういうところに出会いが待っているのか,ってことがミソなんだろうな,やっぱり。

科学や工学の分野の話は,ともするとトリッキーになりがちで,一般受けするというよりは専門家やマニアに向けたものになる危険性を大いに孕んでいると思う。でも,医療の分野ではインフォームド・コンセントの考え方がある程度浸透して,例えば薬の名前だったり,その効果や副作用だったり,ということについて,一般市民の認知度が昔に比べてかなり高まっているんだろうとは思う。これは科学や工学でも同じことで,我々が享受しているテクノロジーの細部について,一般的な認知度がもっともっと高まらなければならないんだろう。

そういった意味で,少なくとも僕自身が重要だと思うのは,直接ジェンダーギャップの問題を解決するということではなく,もっと普遍的なものだという気がするんだよね。これは,例のプロジェクトを進めているときから漠然と思ったいたことで,問題の本質はもっと深くて広いんだと思う。

ちょっと違うかもしれないけれど,例えば,僕らの親の世代が IEEE 802.11n って何かを理解するような社会になれば,何かが変わって見えるんだろうか??

2010年11月14日日曜日

十分なリハビリ

えー,長い旅から帰ってきまして,昨日と今日はリハビリです。

リハビリと言っても,体を休めるだけでなく,頭を切り替えるリハビリでもある。

昨日は溜まっていた洗濯と荷物の整理。洗濯機がアホで2時間くらいかかるので,その間にぼんやりメール読んだりして過ごしました。

で,今日は頭を切り替える日。

実は旅に出る前に投稿した論文の〆切が延びていて,今日 11/14 までになっていた。というわけで,どうせなら,と旅の間に考えていたことなんかを書き足したり,微細なミスを直したりして,訂正版をアップロードしました。今日はほとんどその作業に費やした。なんとか無事に更新できました。

明日からは久々に大学に出ます。頭も現実モードに切り替わったし,仕事を前に進めますかね?