2011年3月20日日曜日

バロッサ

昨夜の便でアデレードに着き,今日から 3 日間ここで過ごします。

今日は,朝からバロッサ・バレーへのワイナリー・ツアーに出かけました。
あらかじめブッキングしておいたんだけど,89 ドルで 5 箇所のワイナリーを廻るというもので,なかなかお得だったと思う。内容はわからんけど,倍くらいの料金をとるツアーもあるからね。

今日訪れたワイナリーは
  • Wolf Blass
  • Maggie Beer Bros. 
  • Barossa Valley Estate
  • Langmeil
  • Chateau Tanunda
の 5 箇所。下の写真は Langmeil の open vessel による仕込みの様子。この色がたまらんよね。



今回は 6 組 8 名だけという少人数のグループで,参加者はオーストラリア,ドイツ,デンマーク,シンガポール,日本(僕ね)と国際色豊かでなかなか楽しかった。

明日から 2 日はアデレード市内のブルワリーなどをぶらぶら廻る予定。

そうそう,この一週間の旅は基本的に酒蔵廻りなのです。

2011年3月18日金曜日

近況報告

えー,いろいろありました。

ここ 2,3 日サボってたんで,生きてることの証明に手短に近況報告します。ただ,ちょっとずつ日本と関わりがあるのがおもしろかったりする。

16日(水) 
メルボルンパークの Rod Laver Arena にサンタナのライヴを見に行きました。座席はアリーナ席前から 7 列目でかなり砂かぶりに近い。前のおねーちゃん 4 人組がずーっと立ち上がって踊りまくっているもんで,必然的にずっと立ち見。いやぁ,でも楽しかったね。カルロス・サンタナ,ちょい説教臭かったけどね。フロント・アクトのバンドのヴォーカルが「東京」って書いた T シャツを着て出てきたり,カルロス御大もステージから日本に祈りを捧げ,会場から拍手が起きるなど,日本人的には落涙必然な出来事もありました。満足。

17日(木)
仕事を早めに切り上げ,16:30 から Federation Square で行なわれた Microbrewers Showcase という地ビールのテイスティングイベントに知り合いの Tommi と一緒に出かけました。会場では,Thunder Road Brewing ヘッドブルワーの Harvey とも遭遇。彼は,僕のことを「コジマサン」と呼んだり,ブログのアドレスから「Mr. Wizard」と呼んだりする。いや,そんな大した者ではないんですけど。今回,僕の一番のお気に入りは,これまで出会ったことのないブルワリー Boatrocker Brewery のピルスナー Hoppbier。ジャーマンスタイルのピルスナーだけれども,フルーティなアロマとフレーバーに溢れていて,ひと味もふた味も違う。本当に美味かったです。3 時間近く,美酒に酔いました。その後,Little Lonsdale Street の Horse Bazaar というバーで Fundraiser for Japan というイベントがあるということで覗いてきました。普段あまり日本人コミュニティと関わりがないので,この 1 年で一番日本人密度の多い空間に身を置いた気がした。がんばれニッポン。

18日(金)
今日は,午前中,メルボルンのシティから少し離れた Monash 大学の Clayton キャンパスに行って来ました。目的は,米プリンストン大学の Sergio Verdu 先生の講演を聴くため,講演題目は "Non-Asymptotics in Information Theory"。情報理論では,データサイズが無限長の場合の漸近的性質を考えて通信路容量などを評価するけれども,現実のパケット通信などにおいて,パケットサイズが有限長だった場合に,容量からどの程度のマージンが生じるか,というのを理論的に考察したという話。とはいえ,統計量で議論することに変わりはないわけで,どちらかというと現実的な符号そのものを用いた通信方式を考えることが多い自分としては,興味深い内容。Verdu 自身もヴィクトリア州に来たのは初めてだってことで,遠出したかいがあった感あり。ちょっと PR 不足で聴衆が少なかったのは何とももったいない感じがあったけど。

ちょっと早めに会場に着くと,まだ普通に学部の授業が行われていました。Monash を数年前に退職したという先生も来ていて,授業が終わるまで廊下で雑談していたんだけれども,「Undergraduate の学生は歳を追うごとに幼く見えていく気がする」とボヤくので,「学問的にも精神的にもね」と僕が応じると「そそそ,そうなんだよ,その通り!」だってよ。日本でも豪州でも,教育機関が抱える問題は共通しているらしい。ちなみに,僕が日本人だと知ると,彼も僕に家族や友人は大丈夫か,と聞いてきました。ホント,今,世界の中心は日本です。特に愛は叫ばないけど。

19日(土)
おいおい,まだやがな。まぁ,あぷろきしめっとりーいこーるではあるけど。というわけで,明日は,昼からメルボルン CBD にある Japaneasy で日本とクライストチャーチ支援のためのチャリティーマーケットがあり,僕も裏方として協力する予定です。こういうお祭り的なイベントは昔の血が騒ぐっつう感じがあるね。今回の震災は戦後最大といわれているけれども,東北地域は東京ほどの大空襲は受けなかったわけだから,ある意味,過去 100 年で最大の大惨事と言えるのかもしれませんね。サンタナも,そしてメルボルンに住むオージーたちも日本のことを気にかけている。世界中が日本を応援しています。我々の活動も少しは日本のためになればなぁ,と思っています。

明日のマーケットは 18:00 まで続くんですが,僕は 17:00 頃失礼して,アデレードへ飛びます,飛びます。

多分,明日のこのページはアデレードからお伝えします。

したっけ,ばい。

2011年3月15日火曜日

アジアの祈り

今夜は 6 時半頃まで仕事して,その後,Etihad スタジアムにサッカーのアジア・チャンピオンズ・リーグ (ACL) 1 次リーグ第 2 節,メルボルン・ヴィクトリー対済州ユナイテッド戦を観に行った。日本にいても ACL の試合を見に行ける機会はなかなかないし,先日行なわれた第 1 戦でガンバ大阪に大敗し,監督が

もう日本のクラブとなんかやりたくないよぉ !

と弱音まで吐いてしまったメルボルンがどんな試合をするのか,という興味もあった。

試合開始直前,レフェリーや選手が入場した直後,それは起こった。

場内アナウンス…

全員御起立ください。
日本における地震と津波による犠牲者のため,
1 分間の黙とうを行ないます。


よく考えれば,アジアの大会であり,同じグループには日本のクラブであるガンバ大阪がいるし,2 週間前にはメルボルンが開幕戦を大阪で戦っているわけで,こういうこともやるよね,と思う。しかし,今日は,久しぶりに(スイマセン)まともに仕事をしたので,ちょっと脳が疲れてきたこともあって,ここまで思いが至らず,不意を突かれて胸が熱くなった。

1 分間の黙とう中,ここ数日,誰に会っても家族や友人のことを聞かれたこと,心配や不安が募ったことなどが思い出され,黙とう後に場内が大きな拍手に包まれた瞬間,流れる涙を禁じえなかった。

隣で見ていたファミリーのお父さんがそれに気付いたのか,

韓国人かと思ってたけど,日本人か ?

と話しかけてきた。

そうだよ,でも,今日はメルボルンサイドにつくよ

と答えると,

オーケイ,じゃ,一緒に楽しもうぜ

と言ってくれた。

日本のみなさん,アジア中が応援していますよ


さて,試合の方であるが,メルボルンは前半 37 分にに先制したものの 5 分もせずに追いつかれ,後半終了間際 84 分に勝ち越しを許すと,即席日豪合同サポーターの応援のかいなく,そのまま 1-2 で敗れた。前にこのチームの試合を見た時も思ったんだが,攻撃重視なのか,ディフェンスはラインではなく「点」で守っている感じで,カバーも少なく,ちょっとしたミスで相手の攻撃をフリーにしてしまう。一方の済州はある程度ラインをコントロールして,ツボでは全員で引いて守る感じで,メルボルンがロングボールで裏を取るような場面もあったものの,なかなか思うように試合を支配できなかった。サッカーは点取りゲームであるわけで,攻撃が重要だと考えることは理解できるが,それだけではアジアの壁は破れそうもない。

さて,このグループはこの 2 チームとガンバ大阪,それに中国・天津泰達を加えた 4 チームで争われる。2 位までが決勝トーナメントに進出するが,ガンバの力が一つ抜けているので,後の 3 チームが 2 位争いをすることになる。開幕して 2 連敗,未だ勝点 0 のメルボルンはかなり厳しいと言わざるを得ない。

なんか肩入れして応援してたんでモヤモヤする。…とか書いている間に,中国は天津でガンバのアウェイ戦が始まったようだ。ここはぜひ,ガンバにスカッと快勝してもらって,日本に明るいニュースを届けてもらいたいものだ。

もう一度,言おう。

日本のみなさん,アジア中が祈ってくれているよ。

2011年3月12日土曜日

May the Force Be with You

日本の状況も気になるところではあるのだが,今夜はメルボルンのタウンホールに MSO (Melbourne Symphony Orchestra) のコンサートを聴きに行った。その名も

STAR WARS and Beyond

題名から予想される通り,作曲家 John Williams の映画音楽を演奏するというもの。

いるんじゃないかと思っていたら,やっぱ,いたいた。


ちなみに,会場内でも…


この人達,この恰好で普通に客を座席に誘導したりしてて,かなり可笑しかった…

指揮者は Anthony Inglis で,このオジサンのトークとコスプレが炸裂して,非常にエンターテインメント性の高いコンサートだった。まぁ,普通,指揮者はコスプレしないと思うが…

たとえば,「スーパーマン」では,ワイシャツの下に "S" マークの青 T シャツを隠し着ていたり,スターウォーズのレイアのテーマでは,レイア姫のヅラかぶったり…などなど。帝国軍のマーチのときには,ベーダー卿もご登場。ちょっと,呼吸音が耳ざわりだったけれども。

曲はおなじみのものが多いが,映画のタイトルからどんな曲だかイメージできなくても,曲が流れると「あ,これか!」と思えてしまうから,侮れない。

しかし,日本のことも頭の片隅で気になっているので,「シンドラーのリスト」は鎮魂歌のように聞こえて泣きそうになったし,ラスト,スターウォーズのフィナーレは,被災地の復興へ向けての応援歌のようにも思えた。

遠く祖国を離れていると,家族や友人に言葉をかけたり,海外で報道されている内容を知らせてあげることくらいしかできない。なんとももどかしい気分になる。こんなことしか,言えませんが…

フォースのともにあらんことを…

ホント,気が利かなくてスイマセン。

《演奏曲目》
  1. Olympic Fanfare and Theme
  2. Jaws: The Shark Theme
  3. Lost in Space
  4. Jurassic Park: Theme
  5. Memoirs of a Geisha: Sayuri's Theme
  6. JFK: Theme
  7. Harry Potter and the Philosopher's Stone: Hedwig's Theme
  8. Far and Away: Suite
  9. Catch Me If You Can: Closing In
  10. Superman: March

    - Interval -

  11. Raiders of the Lost Ark: March
  12. Close Encounter of the Third Kind: Excerpts
  13. Schindler's List: Main Theme
  14. The Phantom Menace: Suite
  15. Star Wars: Suite
    Princess Leia's Theme
    Imperial March
    Yoda's Theme
    Throne Room and Finale

    - Encore -

  16. E. T. : Bike Ride and Chase

2011年3月11日金曜日

地震概況

今日の午後,三陸沖と茨城沖で起きた地震について,我が家の現況を報告。
  • ヨメ(横浜勤務)はJRが運行を見合わせたため,今日は帰宅できず,会社の食堂に宿泊。食料や水,毛布などの支給は受けているとのこと。
  • 小学1年の長女は家の鍵を持っているということで,下校後通っている学童クラブから,職員帯同の下,一度は帰宅。ただ,怖くなって泣きながら長男の通う保育園(アパートの真向かい)に駆け込んだとのこと。2人の子供とも夜まで保育園で預かってもらっていたところ,仲良しの友達のお宅で今夜泊めていただけることになり,先ほど,お宅に到着したとの由。とりあえずはひと安心。
  • で,僕は日本を遠く離れているので,ただ心配するばかり。ただ,携帯電話が全く通じないため,ヨメから学童や保育園への連絡を入れられず,急きょ,僕から Skype 通話で国際電話をかける羽目に。その程度の協力しかできないけれど。
  • 我が家内部の被害状況は不明だが,自宅の留守番電話に通じたので,少なくとも電話機は壊れていない模様。
  • 東京の僕の研究室は…わからないけど,まぁ,いいや。でも,学校には帰れなくなった学生たちが泊まっているとのことなので,心配ではある。
というわけで,ボクの周囲では,幸い今のところ,大きな被害は起きていません。

取り急ぎ,以上,報告まで。

追伸: やっぱりクジラや雲は地震の前触れだったんですかね?

2011年3月10日木曜日

マリアージュ

今夜は Thunder Road Brewing の正子さんとフィリップと一緒に Collingwood にある Josie Bones というビアレストランでディナー。この店はオーストラリアでは Master Chef の一人としても有名でビアテイスターでもある Chris Badenoch 氏の店である。


ちなみに店の中にはホモサピエンスと思われる新鮮(?)な肉の装飾も…

St. Kilda の Local Taphouse で行なわれた GABS の際に出会った寿司屋の息子 James もここで働いているが,彼のビールに関する知識もハンパではない。

というわけで,メニューから料理を適当にチョイスし,それに合うビールを持って来てもらう,というスタイルで食事をした。

オイスターにパリパリの海苔とビールで作ったゼリーを乗せたもの,
それに小海老の唐揚げ

これに合わせるビールは,
チェコの Budweiser Budvar ダークラガー
シーフードとの相性は最高。

続いては
 キングフィッシュのタルタル風

これは何と日本の地ビール
常陸野ネストビール・レッドライスエールと合わせる。
イチゴのようなフルーティなフレーバーが料理と完璧にマッチ。

続いての料理は
ブラックプディング

これはデンマークは Mikkeler の Funky e ★(ファンキースター)と合わせる
ベルギーの修道院ビールを思わせるスパイシーなフレイバーが
肉料理によく合う。

次はチェリートマトのサラダと牛のたたき

チェリートマトの方には,ニュージーランドの Tall Poppy India Red Ale
フルーティーなアロマと爽やかな苦味が甘いトマトとハーモニーを奏でる。

牛のたたきと一緒にいただいたのは
ニューヨークのブルワリー Southern Tier のPhin& Matt's Extraordinary Ale と日本の名古屋赤味噌ラガー
この 2 つのビールは対照的なスタイルだけれども,前者は料理を引き立て,後者は料理に負けないという意味でどちらもアリ。

そしてデザートはパッションフルーツを使ったクリームブリュレをスコットランドのブルワリー Brew Dog の Trashy Blonde Ale と一緒にいただく。
このビールは,フルーティなアロマと強い苦みが特徴で,デザートと共に食することで,苦味が引き立ち,えも言われぬ後味を醸し出す。
ちょっとオレンジリキュールを足すと香りが引き立つというので試してみたが,これまた絶品だった。

いやぁ,食事もビールも素晴らしく,コンビネーションも最高だった。ここまでビールと料理の両方にこだわり,顧客に完璧なアドバイスをくれるビアレストランは日本でもちょっとなかなか見つけられない。オーストラリアのビール文化は確実に熟成しつつあるように思うよ。ただ,今日サーブされたビールにオーストラリアのビールがなかったのが残念といえば残念だが。

ところで,フィリップがぜひ見せたいものがあるというので,見せてもらったら,何と,車のナンバープレート…


いやいや,マジ,ビール狂である。このプレートに負けないビールを Thunder Road でぜひ呑みたいものだ。僕がもう一度メルボルンを訪れた暁には…だが。


2011年3月9日水曜日

セミフォーマル

オーストラリアという国はドレスコードはユルい。

前に,フェリーターミナルで見た「最低限のドレスコード」のことを書いたとおり,本当にユルい。

レストランなどでも,Tシャツやサンダルでも OK のところが少なくないし,ちょっとキチンとしたところでも,せいぜいスマートカジュアルで何とかなる。

そういう意味で,この国で服装が原因で入店を断られたりしたこともほとんどない。

「ほとんど」と書いたのは,ただ 1 回だけあるからだが…
(夜,CITY のとあるパブに短パンとサンダルで入ろうとしたら NG だった…)

さて,今日は,University College で Scholars Dinner という夕食会が行なわれ,僕も招待されて出席した。この催しは,ここの寮の学生のうち,学業成績が優れた者に奨学金を授与するというもので,ディナーをとりながら,それを祝うという趣旨。出席者は該当の学生と,ここのスタッフやチューター,それに奨学金を出している個人や団体の代表者らだ。で,このディナーのドレスコードは「セミフォーマル」。

一応,1 年住んでいると何があるかわからないので,スーツは持って来てはいた。でも,大学で着たことは一度もない。でも,この寮に住んでいると時々,こういう機会があるので,ここのイベントで着たのはこれが 3 度目ということになる。

日本も,このくらいユルいと生きやすいんだけどね。