もう日本のクラブとなんかやりたくないよぉ !
と弱音まで吐いてしまったメルボルンがどんな試合をするのか,という興味もあった。
試合開始直前,レフェリーや選手が入場した直後,それは起こった。
場内アナウンス…
全員御起立ください。
日本における地震と津波による犠牲者のため,
1 分間の黙とうを行ないます。
よく考えれば,アジアの大会であり,同じグループには日本のクラブであるガンバ大阪がいるし,2 週間前にはメルボルンが開幕戦を大阪で戦っているわけで,こういうこともやるよね,と思う。しかし,今日は,久しぶりに(スイマセン)まともに仕事をしたので,ちょっと脳が疲れてきたこともあって,ここまで思いが至らず,不意を突かれて胸が熱くなった。
1 分間の黙とう中,ここ数日,誰に会っても家族や友人のことを聞かれたこと,心配や不安が募ったことなどが思い出され,黙とう後に場内が大きな拍手に包まれた瞬間,流れる涙を禁じえなかった。
隣で見ていたファミリーのお父さんがそれに気付いたのか,
韓国人かと思ってたけど,日本人か ?
と話しかけてきた。
そうだよ,でも,今日はメルボルンサイドにつくよ
と答えると,
オーケイ,じゃ,一緒に楽しもうぜ
と言ってくれた。
日本のみなさん,アジア中が応援していますよ
さて,試合の方であるが,メルボルンは前半 37 分にに先制したものの 5 分もせずに追いつかれ,後半終了間際 84 分に勝ち越しを許すと,即席日豪合同サポーターの応援のかいなく,そのまま 1-2 で敗れた。前にこのチームの試合を見た時も思ったんだが,攻撃重視なのか,ディフェンスはラインではなく「点」で守っている感じで,カバーも少なく,ちょっとしたミスで相手の攻撃をフリーにしてしまう。一方の済州はある程度ラインをコントロールして,ツボでは全員で引いて守る感じで,メルボルンがロングボールで裏を取るような場面もあったものの,なかなか思うように試合を支配できなかった。サッカーは点取りゲームであるわけで,攻撃が重要だと考えることは理解できるが,それだけではアジアの壁は破れそうもない。
さて,このグループはこの 2 チームとガンバ大阪,それに中国・天津泰達を加えた 4 チームで争われる。2 位までが決勝トーナメントに進出するが,ガンバの力が一つ抜けているので,後の 3 チームが 2 位争いをすることになる。開幕して 2 連敗,未だ勝点 0 のメルボルンはかなり厳しいと言わざるを得ない。
なんか肩入れして応援してたんでモヤモヤする。…とか書いている間に,中国は天津でガンバのアウェイ戦が始まったようだ。ここはぜひ,ガンバにスカッと快勝してもらって,日本に明るいニュースを届けてもらいたいものだ。
もう一度,言おう。
日本のみなさん,アジア中が祈ってくれているよ。
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