2011年3月10日木曜日

マリアージュ

今夜は Thunder Road Brewing の正子さんとフィリップと一緒に Collingwood にある Josie Bones というビアレストランでディナー。この店はオーストラリアでは Master Chef の一人としても有名でビアテイスターでもある Chris Badenoch 氏の店である。


ちなみに店の中にはホモサピエンスと思われる新鮮(?)な肉の装飾も…

St. Kilda の Local Taphouse で行なわれた GABS の際に出会った寿司屋の息子 James もここで働いているが,彼のビールに関する知識もハンパではない。

というわけで,メニューから料理を適当にチョイスし,それに合うビールを持って来てもらう,というスタイルで食事をした。

オイスターにパリパリの海苔とビールで作ったゼリーを乗せたもの,
それに小海老の唐揚げ

これに合わせるビールは,
チェコの Budweiser Budvar ダークラガー
シーフードとの相性は最高。

続いては
 キングフィッシュのタルタル風

これは何と日本の地ビール
常陸野ネストビール・レッドライスエールと合わせる。
イチゴのようなフルーティなフレーバーが料理と完璧にマッチ。

続いての料理は
ブラックプディング

これはデンマークは Mikkeler の Funky e ★(ファンキースター)と合わせる
ベルギーの修道院ビールを思わせるスパイシーなフレイバーが
肉料理によく合う。

次はチェリートマトのサラダと牛のたたき

チェリートマトの方には,ニュージーランドの Tall Poppy India Red Ale
フルーティーなアロマと爽やかな苦味が甘いトマトとハーモニーを奏でる。

牛のたたきと一緒にいただいたのは
ニューヨークのブルワリー Southern Tier のPhin& Matt's Extraordinary Ale と日本の名古屋赤味噌ラガー
この 2 つのビールは対照的なスタイルだけれども,前者は料理を引き立て,後者は料理に負けないという意味でどちらもアリ。

そしてデザートはパッションフルーツを使ったクリームブリュレをスコットランドのブルワリー Brew Dog の Trashy Blonde Ale と一緒にいただく。
このビールは,フルーティなアロマと強い苦みが特徴で,デザートと共に食することで,苦味が引き立ち,えも言われぬ後味を醸し出す。
ちょっとオレンジリキュールを足すと香りが引き立つというので試してみたが,これまた絶品だった。

いやぁ,食事もビールも素晴らしく,コンビネーションも最高だった。ここまでビールと料理の両方にこだわり,顧客に完璧なアドバイスをくれるビアレストランは日本でもちょっとなかなか見つけられない。オーストラリアのビール文化は確実に熟成しつつあるように思うよ。ただ,今日サーブされたビールにオーストラリアのビールがなかったのが残念といえば残念だが。

ところで,フィリップがぜひ見せたいものがあるというので,見せてもらったら,何と,車のナンバープレート…


いやいや,マジ,ビール狂である。このプレートに負けないビールを Thunder Road でぜひ呑みたいものだ。僕がもう一度メルボルンを訪れた暁には…だが。


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