えぇ,このブログはオーストラリアでの在外滞在中のことをつづるものだったので,帰国後1ヶ月経った今となっては,すっかり過去のものになりました。
というわけで,僕のブログも元のページに戻ります。
今後は「コジマのボヤき Returns」でお楽しみください。
今後とも末長くご愛顧のほど…
2011年5月1日日曜日
2011年4月3日日曜日
一区切り
えー,帰国して 2 日が経ちました。予定通り(ってか、なんていうか…)4 月 1 日に帰国しまして、この週末は何をするでもなく過ぎてしまい、ここの更新もままなりませんでした。申し訳ない。
で,このブログですが,基本的にオーストラリア滞在中の様子を伝えることがメインでしたので,一応,一区切りをつけさせていただきます。
この後は,恐らく,従来のブログ(コジマのボヤき)を間欠的に更新していくことになると思いますが,いつ,再開するかはちょっと今のところ不透明でございます。しばらく,落ち着かないからねぇ。
Twitter の方は,ぼちぼち,なんか口走ってますので,よろしければそちらもご覧ください。
ではでは。
で,このブログですが,基本的にオーストラリア滞在中の様子を伝えることがメインでしたので,一応,一区切りをつけさせていただきます。
この後は,恐らく,従来のブログ(コジマのボヤき)を間欠的に更新していくことになると思いますが,いつ,再開するかはちょっと今のところ不透明でございます。しばらく,落ち着かないからねぇ。
Twitter の方は,ぼちぼち,なんか口走ってますので,よろしければそちらもご覧ください。
ではでは。
2011年3月31日木曜日
帰路
昨日は,メルボルンでの実質最終日。僕のオーストラリア滞在 341 日目だった。アパートをチェックアウトして,市内のホテルに移動し,夕方,もう一度,あそこを訪れた。
Brunswick の Thunder Road Brewing だ。
前はまだ稼働していなかったタンク類も既に稼働していてオンサイトでの醸造が始まっていた。何が残念って,このサイトで作ったビールを帰るまでに呑めなかったのが一番残念なんだが…
でも,前にも呑ませてもらった No.2 を再び味わわせてもらったが,前回よりも落ち着いてきたような気がする。エール特有のフルーティな香りが前よりも立っているようにも感じられた。
ちなみに,下の写真はここのブルワーのハービーとコントロールパネルを背に撮ったもの。
そう遠くないうちに,またメルボルンに来る機会があると思うから,その時にはここで作ったビールを思う存分楽しもうと思う。頼むよ,ハービー & マーカス!そして,フィリップ,正子さんはじめ,ブルワリーのみなさん,ありがとうございました。必ず戻ってきますね。
…で,今日は朝のフライトで香港に移動。去年の 4 月の時点で予約していた航空券では,今日のうちの東京に着く予定だったのだが,昨年,キャセイパシフィックが羽田就航を決めた際に,成田便が減便したことと,今回の震災の影響で運行スケジュールに変更が生じたことで,僕の予約した便には乗り継げないことが判明。今週の月曜の時点で,ここ香港に 1 泊して明日の便で東京へ帰ることになった。ストップオーバーで,キャセイに指定された宿泊先は空港直結の Regal Airport Hotel。悪くない。
せっかくだから,夜の香港を味わおうと思い,ホテルで夕食をとった後,街をぶらついた。初めは観光客っぽくビクトリアピークにでも行こうかと思ったんだが,空港からだとちょっとめんどくさいし,昔行ったことがあるので,まぁ,繁華街の散歩くらいにしとこうと思って,九龍まで電車で移動し,ジョーダン・ロードを抜けて,ネイザン・ロード辺りまでぶらぶら歩いた。特に地図も持ってなかったんだけど,13 年ぶりの香港にしては,迷わずに辿りつけて自分の方向感覚に我ながら感心した。
大通りの喧騒も悪くないが,1本小道に入ると,ススキノや中洲の裏通りを思わせるようないかがわしさがあって,なかなか趣深い。ただ,日本の繁華街と違うのは,独特のこの臭い,もとい,匂いだ。スターアニスのような香辛料の香りに少し生臭い有機的な香り(←我ながら婉曲的でうまい表現だ)が混じった独特な香り。アジアに来たなぁ,という気がするし,街の持つエネルギーを感じさせる香りでもある。オーストラリアでは嗅ぐことができなかった香り。リトル・バーク・ストリートの中華街でもここまでは匂わない。
表通りにも怪しげな店は多いんだが,裏通りは輪をかけて怪しい。その中に,なぜか八王子ラーメンを発見。びみょーなところをついてくるもんだな…
しかも,仙台牛タンラーメンだったりするし…
歩き疲れた後は九龍駅近くのカフェでビールを 1 杯引っかけて帰ってきた。
明日は朝の便で成田へ。午後 2 時半頃到着予定だから,夕方には我が家へ戻れそうだ。
Brunswick の Thunder Road Brewing だ。
前はまだ稼働していなかったタンク類も既に稼働していてオンサイトでの醸造が始まっていた。何が残念って,このサイトで作ったビールを帰るまでに呑めなかったのが一番残念なんだが…
でも,前にも呑ませてもらった No.2 を再び味わわせてもらったが,前回よりも落ち着いてきたような気がする。エール特有のフルーティな香りが前よりも立っているようにも感じられた。
ちなみに,下の写真はここのブルワーのハービーとコントロールパネルを背に撮ったもの。
そう遠くないうちに,またメルボルンに来る機会があると思うから,その時にはここで作ったビールを思う存分楽しもうと思う。頼むよ,ハービー & マーカス!そして,フィリップ,正子さんはじめ,ブルワリーのみなさん,ありがとうございました。必ず戻ってきますね。
…で,今日は朝のフライトで香港に移動。去年の 4 月の時点で予約していた航空券では,今日のうちの東京に着く予定だったのだが,昨年,キャセイパシフィックが羽田就航を決めた際に,成田便が減便したことと,今回の震災の影響で運行スケジュールに変更が生じたことで,僕の予約した便には乗り継げないことが判明。今週の月曜の時点で,ここ香港に 1 泊して明日の便で東京へ帰ることになった。ストップオーバーで,キャセイに指定された宿泊先は空港直結の Regal Airport Hotel。悪くない。
せっかくだから,夜の香港を味わおうと思い,ホテルで夕食をとった後,街をぶらついた。初めは観光客っぽくビクトリアピークにでも行こうかと思ったんだが,空港からだとちょっとめんどくさいし,昔行ったことがあるので,まぁ,繁華街の散歩くらいにしとこうと思って,九龍まで電車で移動し,ジョーダン・ロードを抜けて,ネイザン・ロード辺りまでぶらぶら歩いた。特に地図も持ってなかったんだけど,13 年ぶりの香港にしては,迷わずに辿りつけて自分の方向感覚に我ながら感心した。
大通りの喧騒も悪くないが,1本小道に入ると,ススキノや中洲の裏通りを思わせるようないかがわしさがあって,なかなか趣深い。ただ,日本の繁華街と違うのは,独特のこの臭い,もとい,匂いだ。スターアニスのような香辛料の香りに少し生臭い有機的な香り(←我ながら婉曲的でうまい表現だ)が混じった独特な香り。アジアに来たなぁ,という気がするし,街の持つエネルギーを感じさせる香りでもある。オーストラリアでは嗅ぐことができなかった香り。リトル・バーク・ストリートの中華街でもここまでは匂わない。
表通りにも怪しげな店は多いんだが,裏通りは輪をかけて怪しい。その中に,なぜか八王子ラーメンを発見。びみょーなところをついてくるもんだな…
しかも,仙台牛タンラーメンだったりするし…
歩き疲れた後は九龍駅近くのカフェでビールを 1 杯引っかけて帰ってきた。
明日は朝の便で成田へ。午後 2 時半頃到着予定だから,夕方には我が家へ戻れそうだ。
2011年3月29日火曜日
最後の授業
昨日,滞在している寮 (University College) で学生のチュートリアルにゲストとして参加してきた。ここのチューターの Stanley に彼の日本語のチュートリアルに出てくれと頼まれたからだ。Stanley は台湾出身で日本語を専攻していて,日本にも留学していたことがあるので,かなり流暢な日本語を話す。イギリス流のカレッジでチュートリアルで教える経験なんてなかなかないからいい機会。しかも今回の滞在中,これが初めての経験で,しかも最後の機会だ。
昨日のお題は英語と日本語のあいさつの違いについて。たとえば,日本語には食事の前後に「いただきます」「ごちそうさまでした」と言ったり,「行って来ます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」みたいな決まり文句があるが,英語には該当するような定型文句がない,というような話。逆に,日本人が英語であいさつされて戸惑うものの一つに "How are you?" "Fine." なんてのがあって,通常,日本語では,こんな形のあいさつはしない,とかいうような話題だった。
でも,ちょっと待てよ…と思った。確かに,"How are you?" とか "How're you doing?" を直訳しても,それに対応するナチュラルな日本語のあいさつってないよなぁ,とは思うが,ブロークンな表現でならあり得るんじゃないかと。たとえば,僕が学生の頃,
A 「うぃーす。どぅすか?」
B 「うーん,まぁ,ボチボチだね」
みたいなことを言ってたような気がする。まぁ,ここで「ボチボチ」とグレーな答えを返す辺りが日本人的とも言えるわけだが…あと,関西だと(普通は使わないのかもしれないけど)
A 「もうかりまっか?」
B 「ぼちぼちでんな」
なんて定型句(って言っていいのか?)があるよね?これなんて,まさに
A "How's it going?"
B "Not bad."
だと思うのだ。
というようなわけで,まぁ,学生と適当に日本語で話せばいいのかな?くらいの気持ちで行ったのだが,なかなか面白かったし,考えさせられた。
一方,今日は,訪問している学科のセミナーで 1 時間講演をした。こちらに来てから,このくらいの長さの講演をするのはこれで 4 回目でこれが最後。一応,ここにいる間にやっていたことのまとめ的な話をするということだった。まぁ,これも無難に終わって,ラス前の一日は無事に過ぎた。
あと残り正味一日。明日は,もう一度,あそこへ行って来ます。
昨日のお題は英語と日本語のあいさつの違いについて。たとえば,日本語には食事の前後に「いただきます」「ごちそうさまでした」と言ったり,「行って来ます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」みたいな決まり文句があるが,英語には該当するような定型文句がない,というような話。逆に,日本人が英語であいさつされて戸惑うものの一つに "How are you?" "Fine." なんてのがあって,通常,日本語では,こんな形のあいさつはしない,とかいうような話題だった。
でも,ちょっと待てよ…と思った。確かに,"How are you?" とか "How're you doing?" を直訳しても,それに対応するナチュラルな日本語のあいさつってないよなぁ,とは思うが,ブロークンな表現でならあり得るんじゃないかと。たとえば,僕が学生の頃,
A 「うぃーす。どぅすか?」
B 「うーん,まぁ,ボチボチだね」
みたいなことを言ってたような気がする。まぁ,ここで「ボチボチ」とグレーな答えを返す辺りが日本人的とも言えるわけだが…あと,関西だと(普通は使わないのかもしれないけど)
A 「もうかりまっか?」
B 「ぼちぼちでんな」
なんて定型句(って言っていいのか?)があるよね?これなんて,まさに
A "How's it going?"
B "Not bad."
だと思うのだ。
というようなわけで,まぁ,学生と適当に日本語で話せばいいのかな?くらいの気持ちで行ったのだが,なかなか面白かったし,考えさせられた。
一方,今日は,訪問している学科のセミナーで 1 時間講演をした。こちらに来てから,このくらいの長さの講演をするのはこれで 4 回目でこれが最後。一応,ここにいる間にやっていたことのまとめ的な話をするということだった。まぁ,これも無難に終わって,ラス前の一日は無事に過ぎた。
あと残り正味一日。明日は,もう一度,あそこへ行って来ます。
2011年3月28日月曜日
記者会見
(できれば枝野クンの声で)
えー,重大な発表をします。
2 つします。
1 つは非常に重大な事態です。
もう一つは,まぁ,どうでもいいことです。
非常に重大な方から発表します。
[1] 3 月 31 日に帰国予定でしたが,この日には帰国できないことになりました。
今日,帰りの便の確認を行なった。そもそも,E チケットが交付されているので,リコンファームの必要はないのだが,地震でいくつかの航空会社が日本行きの便を減らしたりしているようなので,ちょっと不安になって,搭乗予定のキャセイパシフィックのウェブサイトを見てみたというわけ。フライト状況検索があったので,日付と出発地,到着地を入力して,まず,メルボルンから香港への便を確認。うん,これは OK。次に,香港から東京への便を確認。
………
あれ? 搭乗予定の便名がリストにない…おかしいな。次に便名で検索かけてみる。
選択されたフライトを検索できません。
「スケジュール」ページをご参照の上、
入力が正しいかご確認ください。
なにぃ??かなり悪い予感。しかたがないので,E チケットの番号を入力して予約確認をしてみた。そうすると,次のような画面が…
上の CX134 便はそもそも僕が予約していたメルボルン→香港線,下の便は僕が予約したのと違う。しかも,これ,明らかに乗り継ぎできない。香港ついたときには乗り継ぎ便はもう飛んでんじゃん。これは…あれかい?滑走路で派手にジャ~ンプすれってかい?
無茶言うなよ
というわけで,キャセイに連絡して問い合わせたところ,事情が呑み込めてきた。完全に理解はしていないけれども,どういうことが起こっているのか少なくとも事実は呑みこめてきた。
要するに,こういう話。昨年,キャセイが羽田就航便を増便した際に,成田路線を1便だけ減便したんだが,その対象になったのが,僕が乗るはずだった便らしい。で,予約上は,乗り換え可能な羽田便に振り替えてくれていたらしい(恐らくそれが上の CX500便)。ところが,地震の影響で,運行スケジュールを変更したということで,当初の想定よりも CX500 が早く出発することになったっちゅうこと…おいおい,乗り換え客のことも少しは考えてくれよ。何で上みたいな珍妙なことが起こるんだか…
…てか,羽田行きに変更になった時点でなぜ連絡をくれない?
というわけで,旅行会社に掛け合って,便の変更を依頼したところ,取れた便がメルボルンの出発は変更なし。で,香港で1泊して,翌日の 4 月 1 日朝に香港発で午後東京着の便ということになった。というわけで,日本で僕を待っている皆さん,
僕の帰国は 3/31 ではなく,4/1 ですよぉ
ウソじゃないですよぉ
しかし,事前に確認して良かった。3/31 の朝,メルボルンの空港でこんな話聞くよりはナンボかマシだったな。しかし,ポジティブに考えれば…
3/31 は香港の夜をエンジョイ
できそうである。転んでもタダでは起きないのだ。
続いて,どうでもいい方の話。
[2] イソギンチャクカメラの症状が悪化しました。
記憶力のすごくいい人は僕の「イソギンチャク」カメラのことを覚えているかもしれない。事情のわからない方は,先にこちらを参照のこと。
で,このカメラ,この週末くらいから,かなりヤバい。電源を切ってもレンズが収納されない。飛び出たまんま。で,電源を入れ直すと,
ウィーン,ガチャ,ウィーン,ガチャ
とレンズが出し入れを繰り返し,そのまま電源が切れる。
おいおい,電源入らないじゃん
この時点でかなり焦った。でも,何度繰り返しても状況は改善されないので,電源切った状態で飛び出ているレンズを強引に手で押し込んでみた。ちょっとイヤな音がしたが,見た目元通りになったので(それでいいのかよ?),この状態から電源を入れ直してみた。すると,通常通り立ち上がりましたわ。でも,その後,また電源を切ると,レンズは出たまま引っ込まず。
というわけで,電源を切っては,レンズを無理やり手で押し込み,ということを繰り返して,言わば
出るレンズは打たれる
状態で酷使しております。だって,他に手段がないんだもんよ。まぁ,賞品でもらったカメラだから贅沢は言えない。しかし,このまま酷使していると,そのうち,このイソギンチャクが根っこからポロっと取れるんじゃないかと思って,かなり冷や冷やしている。出る杭を打つ方にもそれなりのストレスがあるという社会的通念を今回学びました。なんのこっちゃ。
…しかし…
お願いですから,香港の夜景を撮るまで持ちこたえてください。
おあとがよろしいようで…
2011年3月27日日曜日
ラストスパート
えー,いろいろな理由により最近更新が滞ってました。いろいろな理由は別に書くほどのことでもないのでスルーして,ここしばらくの近況報告をば。
22 日 (火)
アデレードの最終日は,Coopers のビール工場見学へ。
平日ということもあったんだろうが,見学者は僕 1 人のみで,担当の兄ちゃんとマンツーマン。そのせいか雑談しながら,普段見せてもらえないところを見せてもらったりできて良かった。見学後の試飲も,ここで作っているビール全 11 種類を呑むことができた。本当は 12 種類だが,low carb ビールは,呑むか聞かれたので断った。そしたら兄ちゃん「オレもこれは呑まん」だってよ。アンタが言っちゃいかん。正直なのはいいけど。呑んだ中では特に vintage の年代が違う 2 種類を呑み比べられたのが収穫。ここのビールはオーストラリアではどこに行っても呑めるほどメジャーだが,中には出来のいいものもあるので,他の大手のビール会社と比べると,侮れない面もあると思う。
23 日 (水)
前夜にパースに移動し,この日がパース初日。パースは 15 年ぶりの訪問。今回の滞在中,初の西オーストラリアだが,これでこの 1 年間で,オーストラリアのすべての州・地域を廻ったことになる。この日は市内のアートギャラリーやら造幣局やらを見て回ったが,市内を流れるスワン川に面したところに The Old Brewery というビール醸造所があるということで,当たり前のようにそこを訪問。
5 種類あるバリエーションの中から Wheat,Brown Ale,Pale Ale の 3 杯をいただく。Wheat はバナナやクローヴの香りが楽しめる南ドイツ伝統のスタイル。Brown はナッツやビスケットのようなモルトアロマが支配的なエールで,英国伝統だと思うが,ここオーストラリアでも多く呑めるタイプ。Pale Ale は,フルーティなアロマとしっかりした苦味が特徴で,どちらかというとアメリカンタイプのエールだと思う。いずれも平均点以上のクオリティだと見たが,僕の持っている文献には出ていないブルワリーなので,ここで発見できて良かった。やっぱり現地に足を運ぶと思いがけない出会いがあるもんだ。
24 日 (木)
パース 2 日目は,フェリーでフリーマントルの街へ行き,ここで 1 日過ごした。まずは,比較的メジャーな地ビール Little Creatures の本拠地へ行き,前にも呑んだシングルバッチの East Kent Goldings Ale を呑む。その後,フリーマントル監獄などを見学し,夕方,もう一つのブルワリーパブ The Monk Brewery を訪問。ここでは,テイスティングトレイでレギュラーの 6 種類のビールをすべて試飲。
左からケルシュ,マイルド,ウィート,ラオホ,ペール,ポーターと言われたんだが,呑んでみると,左から 3 番目と右から 2 番目のビールがどう考えても逆っぽかったので,店員を呼んで指摘。で,やっぱり兄ちゃんの置き間違えであることが判明。色から考えても右から 2 番目はウィートっぽいし,香りを嗅いだ時点で明らかに違いがわかる。だまされちゃいかんのだ。その後,この店の向かいにも良さげなパブがあったので,そこに突入すると,世界中のビールが 40 種類ほど置いてある名物パブだった。その名を Sail and Anchor という。で,ここのフラグシップビールの Sail & Anchor IPA と Brass Monkey Stout をいただく。前者はアプリコットやブーケを思わせる華やかな香りと長く尾を引く強い苦みに特徴がある複雑なペールエール,後者はチョコやバニラの香りとエスプレッソのような苦味が特徴のオートミールスタウト。どちらも上出来。The Monk の後,すぐに帰らずに寄り道をした自分を自分でほめてあげたいと思った。ホントに。ちょっと自分の嗅覚に自信を持ったのだった。
25 日 (金)
さて,パースに来てから毎日呑み歩いているわけだが,この日は究極。パースから車で 30 分ほどの位置にあるスワンバレーというワイナリーで有名な地域へのツアーに参加。ただし,ワイナリーツアーではない。スワンバレーにはワイナリーだけでなくブルワリーもいくつかあるので,そこを廻るという Beer Nuts Brewery Tour というのに参加した。
廻ったブルワリーは Feral,Ironbark,Elmar's in the Valley,Duckstein の 4 箇所。特に Feral は,メルボルンのパブでも White Ale や Hop Hog IPA,それに新作の India Black Ale などを呑んで感銘を受けたブルワリーだったので,ここを訪れたいがためにこのツアーを探し当てたようなもの。ツアーガイドの Martin さんがまた気さくな人で,7 人という少人数でのツアーであることもあり,楽しかった。ツアーで撮った写真を後日メールで送ってくれるというサービス付き。まぁ,呑んでる時の写真は自分じゃあんまり見たくないんだがね。というわけで,3 日間呑み通したパースから夜の便でメルボルンへ帰り,僕のオーストラリア滞在もいよいよカウントダウンに入ったわけである。
26 日 (土) ・ 27 日 (日)
週末の 2 日間は,いずれも午前中から昼にかけて用があったのだが,午後からは F1 のオーストラリア GP を観てきた。バーレーンの動乱で思いがけず今年の開幕戦になったこともあり,世界からも注目されているレース。コースも一周 5km 以上に及ぶアルバートパークの湖畔を回る美しい一般道コース。レーサーの評判も高いらしい。ここ最近のスポーツイベントではどこもそうだが,ここでもフェラーリなど一部のチームがシャシーに「ガンバレ日本」のメッセージを描くなどして日本の復興への祈りを捧げていた。日本人ドライバーを擁するザウバーは言わずもがな,だけれどね。
日曜の決勝レース前には黙とうも行なわれた。僕の買ったチケットは週末の 2 日間共通の General Admission に,サーキット横の Music Zone でのライヴイベント "Sidetracked" も観られるというもの。スタンドでレースを観ることはできないが,この Music Zone が,ホームストレート直前の最後の鋭角コーナーに面しているので,フェンス越しにかぶりつきで観戦することができて,それなりに見応えはあった。帰ってきてから,ザウバー勢が失格になっていたのを知って唖然としたけれど…。ライヴの方は,土曜夜はボク的には鉄板の Birds of Tokyo,日曜夜の大トリは,メルボルン出身としては現役で一番の出世頭であろう The Living End。ロカビリーにも影響を受けたタイトなパンクロックを聞かせるバンドだが,さすがご当地ということで,若い層からオッサンまで全員が大合唱していたのにはちょっと面喰った。
というわけで,遊び倒したこの一週間。僕のオーストラリア在外生活も残り実質あと 3 日。この 3 日間には若干仕事もあるので,そっちもキチンと締めないばね。
22 日 (火)
アデレードの最終日は,Coopers のビール工場見学へ。
平日ということもあったんだろうが,見学者は僕 1 人のみで,担当の兄ちゃんとマンツーマン。そのせいか雑談しながら,普段見せてもらえないところを見せてもらったりできて良かった。見学後の試飲も,ここで作っているビール全 11 種類を呑むことができた。本当は 12 種類だが,low carb ビールは,呑むか聞かれたので断った。そしたら兄ちゃん「オレもこれは呑まん」だってよ。アンタが言っちゃいかん。正直なのはいいけど。呑んだ中では特に vintage の年代が違う 2 種類を呑み比べられたのが収穫。ここのビールはオーストラリアではどこに行っても呑めるほどメジャーだが,中には出来のいいものもあるので,他の大手のビール会社と比べると,侮れない面もあると思う。
23 日 (水)
前夜にパースに移動し,この日がパース初日。パースは 15 年ぶりの訪問。今回の滞在中,初の西オーストラリアだが,これでこの 1 年間で,オーストラリアのすべての州・地域を廻ったことになる。この日は市内のアートギャラリーやら造幣局やらを見て回ったが,市内を流れるスワン川に面したところに The Old Brewery というビール醸造所があるということで,当たり前のようにそこを訪問。
5 種類あるバリエーションの中から Wheat,Brown Ale,Pale Ale の 3 杯をいただく。Wheat はバナナやクローヴの香りが楽しめる南ドイツ伝統のスタイル。Brown はナッツやビスケットのようなモルトアロマが支配的なエールで,英国伝統だと思うが,ここオーストラリアでも多く呑めるタイプ。Pale Ale は,フルーティなアロマとしっかりした苦味が特徴で,どちらかというとアメリカンタイプのエールだと思う。いずれも平均点以上のクオリティだと見たが,僕の持っている文献には出ていないブルワリーなので,ここで発見できて良かった。やっぱり現地に足を運ぶと思いがけない出会いがあるもんだ。
24 日 (木)
パース 2 日目は,フェリーでフリーマントルの街へ行き,ここで 1 日過ごした。まずは,比較的メジャーな地ビール Little Creatures の本拠地へ行き,前にも呑んだシングルバッチの East Kent Goldings Ale を呑む。その後,フリーマントル監獄などを見学し,夕方,もう一つのブルワリーパブ The Monk Brewery を訪問。ここでは,テイスティングトレイでレギュラーの 6 種類のビールをすべて試飲。
左からケルシュ,マイルド,ウィート,ラオホ,ペール,ポーターと言われたんだが,呑んでみると,左から 3 番目と右から 2 番目のビールがどう考えても逆っぽかったので,店員を呼んで指摘。で,やっぱり兄ちゃんの置き間違えであることが判明。色から考えても右から 2 番目はウィートっぽいし,香りを嗅いだ時点で明らかに違いがわかる。だまされちゃいかんのだ。その後,この店の向かいにも良さげなパブがあったので,そこに突入すると,世界中のビールが 40 種類ほど置いてある名物パブだった。その名を Sail and Anchor という。で,ここのフラグシップビールの Sail & Anchor IPA と Brass Monkey Stout をいただく。前者はアプリコットやブーケを思わせる華やかな香りと長く尾を引く強い苦みに特徴がある複雑なペールエール,後者はチョコやバニラの香りとエスプレッソのような苦味が特徴のオートミールスタウト。どちらも上出来。The Monk の後,すぐに帰らずに寄り道をした自分を自分でほめてあげたいと思った。ホントに。ちょっと自分の嗅覚に自信を持ったのだった。
25 日 (金)
さて,パースに来てから毎日呑み歩いているわけだが,この日は究極。パースから車で 30 分ほどの位置にあるスワンバレーというワイナリーで有名な地域へのツアーに参加。ただし,ワイナリーツアーではない。スワンバレーにはワイナリーだけでなくブルワリーもいくつかあるので,そこを廻るという Beer Nuts Brewery Tour というのに参加した。
廻ったブルワリーは Feral,Ironbark,Elmar's in the Valley,Duckstein の 4 箇所。特に Feral は,メルボルンのパブでも White Ale や Hop Hog IPA,それに新作の India Black Ale などを呑んで感銘を受けたブルワリーだったので,ここを訪れたいがためにこのツアーを探し当てたようなもの。ツアーガイドの Martin さんがまた気さくな人で,7 人という少人数でのツアーであることもあり,楽しかった。ツアーで撮った写真を後日メールで送ってくれるというサービス付き。まぁ,呑んでる時の写真は自分じゃあんまり見たくないんだがね。というわけで,3 日間呑み通したパースから夜の便でメルボルンへ帰り,僕のオーストラリア滞在もいよいよカウントダウンに入ったわけである。
26 日 (土) ・ 27 日 (日)
週末の 2 日間は,いずれも午前中から昼にかけて用があったのだが,午後からは F1 のオーストラリア GP を観てきた。バーレーンの動乱で思いがけず今年の開幕戦になったこともあり,世界からも注目されているレース。コースも一周 5km 以上に及ぶアルバートパークの湖畔を回る美しい一般道コース。レーサーの評判も高いらしい。ここ最近のスポーツイベントではどこもそうだが,ここでもフェラーリなど一部のチームがシャシーに「ガンバレ日本」のメッセージを描くなどして日本の復興への祈りを捧げていた。日本人ドライバーを擁するザウバーは言わずもがな,だけれどね。
日曜の決勝レース前には黙とうも行なわれた。僕の買ったチケットは週末の 2 日間共通の General Admission に,サーキット横の Music Zone でのライヴイベント "Sidetracked" も観られるというもの。スタンドでレースを観ることはできないが,この Music Zone が,ホームストレート直前の最後の鋭角コーナーに面しているので,フェンス越しにかぶりつきで観戦することができて,それなりに見応えはあった。帰ってきてから,ザウバー勢が失格になっていたのを知って唖然としたけれど…。ライヴの方は,土曜夜はボク的には鉄板の Birds of Tokyo,日曜夜の大トリは,メルボルン出身としては現役で一番の出世頭であろう The Living End。ロカビリーにも影響を受けたタイトなパンクロックを聞かせるバンドだが,さすがご当地ということで,若い層からオッサンまで全員が大合唱していたのにはちょっと面喰った。
というわけで,遊び倒したこの一週間。僕のオーストラリア在外生活も残り実質あと 3 日。この 3 日間には若干仕事もあるので,そっちもキチンと締めないばね。
2011年3月21日月曜日
ポートアデレード
今日は電車でポート・アデレードまで足をのばした。ポート・アデレードのビジターセンターはなかなか素敵だった。
ここに来た目的は,当地のブルワリーパブを訪ねること。その名は
テイスティングプラッターがあったので,それをオーダー。これだとここで醸造している6 種類すべてのビールを味わえる。
右から IBU (International Bitterness Unit) の高い順に並べられており,
中でも特徴的だったのは,コーヒーの香りを楽しめる Old Preacher とラクトースを加えて甘みが強調されている Black Bart。Ginja はショウガを加えたジンジャービール。度数は 3% と低めで,どちらかというとソフトドリンク風。
今日の僕の一番のお気に入りは,左から 2 番目の Hopfield Lager。
学生時代 Hopfield モデルというニューラルネットワークの研究をやっていたこととは何の関係もなく(そりゃ,関係ないわ),ただただ,このビールの出来が興味深かった。ブーケのような華やかな香りと桃を思わせるフルーティなフレーバーが特徴。ちょっとラガーとは思えない出来。ボディもねっとりと舌にまとわりつくような重さがあり,おもしろい。
呑んだ後は,ポートアデレードの古い街並みをぶらぶら散策。どんより曇っていたので,涼しいのは歓迎だったけれど,もう少し陽が射していればもっと良かったかな。
ここに来た目的は,当地のブルワリーパブを訪ねること。その名は
Port Dock Brewery Hotel
テイスティングプラッターがあったので,それをオーダー。これだとここで醸造している6 種類すべてのビールを味わえる。
右から IBU (International Bitterness Unit) の高い順に並べられており,
- Black Diamond Bitter (30 IBU)
- Hopfield Lager (25 IBU)
- Port Dock (20 IBU)
- Old Preacher Strong Ale (18 IBU)
- Black Bart Milk Stout (18 IBU)
- Ginja (3 IBU)
中でも特徴的だったのは,コーヒーの香りを楽しめる Old Preacher とラクトースを加えて甘みが強調されている Black Bart。Ginja はショウガを加えたジンジャービール。度数は 3% と低めで,どちらかというとソフトドリンク風。
今日の僕の一番のお気に入りは,左から 2 番目の Hopfield Lager。
学生時代 Hopfield モデルというニューラルネットワークの研究をやっていたこととは何の関係もなく(そりゃ,関係ないわ),ただただ,このビールの出来が興味深かった。ブーケのような華やかな香りと桃を思わせるフルーティなフレーバーが特徴。ちょっとラガーとは思えない出来。ボディもねっとりと舌にまとわりつくような重さがあり,おもしろい。
呑んだ後は,ポートアデレードの古い街並みをぶらぶら散策。どんより曇っていたので,涼しいのは歓迎だったけれど,もう少し陽が射していればもっと良かったかな。
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