2010年6月29日火曜日

冬の定番

今日は,久々に Run Melbourne の Free Training Run に参加してきました。10km のトレーニングラン,アメリカ出張とかで走らない時期もあったので,どうかな? と思いましたが,特に問題なかったですね。先週 2 回ほど 7~8 キロを走っていたし,いつも自分で走るペースよりも少し遅めのグループに今日は入ったので,リラックスして走れました。このフリートレーニングは毎週火曜日に開かれるんだけど,トレーナーからアドバイスなんかをもらえるのがいいのだ。本番まであと 3 週間なので,少しずつ調整していきたいと思います。

こちらは冬なので,どこの街でも冬の定番となりつつある,ライトアップなんちゅうものが繰り広げられています。ただ,札幌のホワイトイルミネーションみたいに雪があるわけじゃないし,神戸のプラナリア,じゃなかったルミナリエみたいに規模がでかいわけでもない。ちょっとおくゆかしい感じ(うまいこと言ってみた)のイルミネーションでした。


もうちょっと派手でもいいような…(それを言うなよ)

2010年6月28日月曜日

ひっそり

セメスターが終わり,試験期間も終わって,寮の学生たちがそれぞれ実家に帰って行きました。昨日今日が帰省ラッシュ。というわけで,僕の住む University College は,残った数少ない学生よりも僕のような academic visitor の方が多いくらいで,なんだかひっそりとしています。

食堂なんて,普段は学生でごった返しているのに,今は 2 つくらいのテーブルしか埋まっていない有様。静かだねぇ。

ビジターの中には授業なんかを持っている人もいて,そういう人たちはこのセメスター・ブレイクに旅行の予定なんかを入れているみたいなんだけど,僕は 1 年中,時間に自由が利くので,今月はメルボルンでおとなしくしているつもりです。僕の長い休みは 10 月なのだ。

2010年6月27日日曜日

素晴らしき日曜日

クロサワの映画にありますね。

それはさておき…

今日は,あと 3 週間に迫った Run Melbourne のコースの下見に行きました。僕のエントリーした 10 キロコースは,Flinders St.の南側からスタートし,王立植物園の周りをぐるっと回り,少し南に下った後北上して,MCG (メルボルン・クリケット・グラウンド) の横を通って,Federation Square に戻ってくるというコースです。今日は,コースを頭に入れるだけなので,走らずに,散歩しました。


上の写真は,ヤラ川 (Yarra River) から MCG 方面を眺めたところです。この 4~500m 南がスタート地点になります。

5 キロ付近からヤラ川沿いを走ります。ちょうど 6 キロ地点辺りで,ブラックスワンが陸に上がっていました。


全 10 キロの行程を途中,写真を撮ったり,寄り道しながら 2 時間弱で歩いてきました。

せっかく,この辺りまで出てきたし,ちょい休憩もしたかったので Flinders St. 駅の向かいにあるパブ Young & Jackson で一休み。まず,Bridge Road Brewery の Beechworth Pale Ale を呑んでびっくり。ペールエールということでしっかりとした苦味はあるんだけど,桃みたいなフルーティな香りのするエールでした。苦味と香りのコントラストが絶妙でしたね。もうひとつ,ここのオリジナルビールである,Young & Jackson's Naked Ale も味見(味見っていう量じゃないか)。全然知らずに呑んだけど,こりゃウィートエールですね。バナナみたいな香りがして,ボク好み。美味しゅうございました。


今日は日曜なので,3 時から 6 時の間に生バンドの演奏があるということで 1 時間くらいここで休憩しました。今日のバンドはズブズブのブルースでしたね。でも,スーツ着ているあたりがイギリスっぽい。


いい感じの散歩もできて,美味いビールも呑めて,良い日曜日でした。結局パブで 20 ドルも費やしてしまった。ま,いっか。

2010年6月26日土曜日

Gaol

 ガオルではない。イギリス英語だと,これでジェイルなのだ。


というわけで,今日は旧メルボルン監獄 (Old Melbourne Gaol) にやってきました。入場料は 21 ドルと若干高めだが,まぁまぁ見応えはあったね。ゴールドラッシュの影で貧しい暮らしをしていた人たちが犯罪に手を染めるケースが多かったそうで,中には 生活苦から子供を殺した女性もいたそうですよ。独房棟は約 1 時間,もっとかな? 見学しました。


その後,旧裁判所のガイドツアー。ここでは,ネッド・ケリー裁判の様子を参加者からボランティアを募って寸劇で見せるという…全員素人さんだからかなり珍妙なわけ ですが,それを通して歴史的な裁判を追体験するっていう,ユニークなツアーでした。

それが終わったら,隣にある警察留置所のガイドツアーにも参加。ここでは,プチ拘留体験ができるってことだったんだけど,いきなり,居丈高なおばちゃんに中に連れていかれて,房の前で一列に並ばされ,質問に対して "Yes, Sergeant!" とか言って答えさせられるという…それから 10 人くらいずつ房に入れられ,施錠させられ,明りを消される…軽くマゾっ気のある人にはお薦めのスポットでしたよ。監獄は 1920 年代までしか使われていないけれど,この拘置所は 15 ~ 20 年前まで現役だったそうです。最後にはこんな写真も撮れました。

2010年6月24日木曜日

責任論

ネイチャーの誌上で,世界の科学研究者を対象にした待遇の満足度調査結果とやらが発表されたそうです。トップがデンマークで,日本はインド,中国に次いで下から 3 番目だそうですよ。やっぱり,みなさん不満なのね。まぁ,確かにこうして国の外に出てみると実感するところもありますね。こっちの研究者だって授業やペーパーワークは確かにしているけれど,日本と違うなぁと漠然と感じるのは,やったことに対するreward がきちんと与えられる,というか,そこをキチッと尊重してくれる,というところでしょうか。まぁ,権利とかプライバシーとかいったものがキチンと確立しているってことかもしれない。

日本にいると訳がわからんうちにボランティア的な事務仕事がどんどんかさんで身動きが取れなくなるようなところがありますからね。アメとムチどころか,ムチムチだもんね(違う意味にとるなよ)。研究者といってもまるで奴隷みたいな扱い。まぁ,逆にアメアメだと八代亜紀みたいで困るわけですが (??)。

まぁ,でも僕の場合は,今,授業とか雑用とか,そういう義務から少なくとも 1 年間は解放されているから,何も言う権利はないかもしれないけどね。ある意味,reward を先にもらったようなもので,ここで何もアウトプットがなかったら,それこそ何言われるかわからんからな。責任を果たさなくちゃいかんというか。なんかちょっと,身がひきしまる思いです(ホントだぞ)。

話は変わって,ワールドカップ。オーストラリアは姿を消し,ガーナがベスト 16 に進みました。アフリカは開催国の南アを含めて 6 ヶ国がエントリーしたのに,既に 4 ヶ国が脱落。もう一つのコートジボワールも厳しいから,おそらく抜けるのはガーナ 1 ヶ国でしょう。一方のアジアは韓国が残ったものの,オーストラリアと北朝鮮の敗退が決まり,4 ヶ国中,1 ヶ国になるか 2 ヶ国になるかは,明日未明の日本にかかっている。こっちの新聞の論調なんかを見ると,「強いアフリカ」は幻想だったというような話も出ていて,アフリカやアジアの出場枠を削減しようなんて話にもなりかねない。その意味では,日本が残るかどうかは現状の出場枠 4.5 をキープできるかどうかの瀬戸際なのかもしれませんね。その意味じゃ,ある意味責任が重いのかも。

まぁ,16 強に残るだけじゃなく,そこで勝てるかどうかも問題で,アジアとアフリカが 1 ヶ国もベスト 8 に残らなければ,出場枠削減論は根強く残るかもしれないけどね。

ううむ。責任論でうまく話をまとめようとしたが,今イチうまくいかなかったな。

そういえば,reward の話に戻るけれど,僕の 1 年間の旅費が明日やっと振り込まれるそうです。やっと借金(というか持ち出し)生活からも解放です。改めて,襟を正さねばね。

…というわけで,半ば強引にシメ。

2010年6月7日月曜日

inkscape & textext 導入

Tex で論文とかスライドとか作るときに,EPS の図を何で作るかというのでいつも頭を悩ませている。前は EPS draw とかで描いて,数式はダミーのフレーズを入れておいて,Tex のソース側で psfrag なんかを使って書き換えていた。ところが,なぜか知らんが,今の環境に最新版の Tex を入れたところ,psfrag がうまく動かない。まぁ,そもそも psfrag もいちいち数式を読み代えなくちゃいけないところが気持ち悪い。Power Point とかで作った図を EPS ファイルに落として,Bounding Box を書き替えるなんていう力技をウェブで見つけたので,それも試してみたんだが,includegraphics でクリッピングがうまくいかなかったりする。

やっぱ,直接 EPS に Tex の数式を吐かなくちゃダメよね,ってことで,inkscape というドローソフトに textext なる拡張を加える方法を発見。これを試してみた。最初にインストールしたのは
  1. inkscape 0.47
  2. pstoedit 3.50
  3. textext 0.4.4
これに ghostscript も必要と書いてあったが,すでにあるので省略。インストール後,inkscape を起動して,「エクステンション」→「Tex Text」 を選ぶものの Tex のソースを入力すべきウィンドウが開かない。調べてみたら,pstoedit にパスが通ってないっていうので,通して再チャレンジ,すると今度は,

CORE_RL_Magick++_.dll がみつかりません。
  再インストールすると 問題が解決されるかもしれません。

とかいうエラーが出る。 で,上のメッセージでGoogle 検索したところ,ImageMagick とやらをインストールすれば,解決するかもってことがわかった。「聞いてないよ」と思いつつ,これをインストール。で,再度チャレンジ,そうすると数式入力用のポップアップウィンドウが開いたので,そこに 「$\alpha$」って入力して,「OK」をクリック。すると今度は,

Error occurred while converting text from Latex to SVG:

と言われる始末。この時点でかなり嫌になってきてたんだが,もうちょい粘ってみようと思い,いろいろ調べたら,あるじゃないですか。textext のソースを書き換えるとうまく行ったってのを見つけたので,ここを参照しながら試してみる。作業内容は
  • C:/tmp/textext というフォルダを作る。
  • Inkscape\share\extensions\textext.py の 662 行目の
    self.tmp_path = tempfile.mkdtemp()
    をコメントアウトし,次のように,上で作ったフォルダに変更。
    self.tmp_path = 'c:/tmp/textext'
    さらに,747行目の
    self.try_remove(self.tmp_path)
    をコメントアウト。
よし,もうこれでいいだろと思って再チャレンジしたら,またダメ。かなりくじけそうになったが,参照したページをよく見ると,上のパスの設定で「最後のスラッシュ(/)は必要」と書いてある。確かに,上の /tmp/textext の後ろにスラッシュを入れ忘れている。もう,これで最後にしようと思い,スラッシュを追加して再度チャレンジ。そうしたら,出ましたがな。

(倍率を指定できるので,上のαは10.0 倍で出力してある。 )

自分の不注意もあったものの,えらい難産だった。日本語のウェブページではこんなに苦労した事例が見つからなかったんだけど,みんなうまく行ってたわけ?? まぁ,とにかく,これでなんとかなったよ。EPS で保存して Tex にかけたら,無事読み込めました。

ちなみに,Tex のプリアンブルをファイルとして読ませると,いろいろなフォントやマクロを使ったり,独自の定義も読み込んだりできるようなので,使いこなすと便利そうではある。作図がどの程度使いやすいかは,いろいろやってみないと何とも言えないので,しばらくこいつを使ってみようと思います。

2010年6月6日日曜日

Jan Juc → Bellarine


今日は,風は強いものの昨日とは打って変わり青空がのぞく天気です。上の写真は Hooper さんの家の近く,Jan Juc Beach です。昼前くらいに家を出発して,Port Philip Bay 方面へドライブ。Point Lonsdale の辺りでランチを取りました。下の写真がその付近で撮ったものです。それから Queenscliff の辺りまで行き,港の辺りをぶらぶらと散策しました。


その後,まっすぐ Geelong の駅まで送ってくれるのかと思ったら,Hooper さん,何やら地図を見て,何かを探し始めた。何と,僕がオーストラリアに来てまだワイナリーに行ってないという話を聞いて,近くのワイナリーに寄ってくれるということでした。全然そんなことを考えてなかったので,嬉しかったね。確かにこの辺り Bellarine という地域には,いくつかよいワイナリーがあるようでした。Geelong までの道すがら寄りやすいところ,というところで,Mermerus Vineyard と McGlashan Wallington Estate という 2 つのワイナリーに寄ってくれました。

最初の Mermerus はまだ設立して 10 年くらいのワイナリーということでした。リースリングと,シャルドネ,シラーズを試飲。中でも,リースリングはキリッとした辛口で,僕好み。迷わず 1 本購入しました。普段はあまりリースリングは飲まないんだけどね。2009年もので,言いようによっては,とがった味なのかもしれないんだけど,これは一味違いましたね。2 軒目の(こう書くと居酒屋みたいだな)McGlashan は,ピノノワールとシラーズを試飲。個人的にはここではシラーズに軍配。複雑な香りで,どっしりとした渋みがあって奥深い味わいでした。とかいいながら,ここのワインは買わなかったけど。Bellarine にはブルワリーを併設したワイナリーもあるみたいだから,また来なくちゃいけませんね。今回は事前調査が足りなかった。

いやぁ,しかし,思いがけずワイナリーツアーもできて大満足。South Geelong の駅まで送ってもらい,今度は夏に必ず来ることを約束して Hooper 先生ご夫妻と別れました。いろんな話もできたし,よい週末でした。

2010年6月5日土曜日

激しい雨

今日は,メルボルンから電車で 1 時間ほどの Geelong まで来ました。東京高専と国際交流のあった Monash 大学の元教授で,去年の秋にも東京にいらしていた Martin Hooper 先生ご夫妻を訪問するためです。Geelong の駅で待ち合わせて,午前中は Geelong 市内の植物園やアートギャラリーをぶらぶら。Geelong から南に 15 キロほど下った海沿いの町 Jan Juc にあるお宅でランチをごちそうになった後,午後は車で Great Ocean Road をドライブしました。

ただ,天気が最悪。時折かなり激しい雨が降ってくるような有様で…。ただ,海岸沿いをずっと走り,Lorne という辺りまで来ると,少し晴れ間も出てきました。大雨の後の一瞬の晴れ間だったので,海にぽっかりと虹が浮かんでいました。これはこれで乙。でも,せっかく 1 年いるんだから,夏に必ずリベンジする !


明日は Jan Juc から東の方に走り,Queenscliff の方に行こうとおっしゃっていました。とりあえず,おまかせで楽しみたいと思います。

2010年6月4日金曜日

SITA

主に日本の情報理論関係のみなさまへ

SITAバス発見。


残念ながら温泉行きではないと思われる(たぶん)。

どうやら創業者の名前のようです。

2010年6月3日木曜日

白い恋人

今日,夕方いつもの通り,近くの公園の周りを 2 周ほど走ってきました。洗濯のローテーションで今日は J2 コンサドーレ札幌の何年か昔のレプリカを着てました。走り終わってアパートに帰ってきたら,玄関のところで,同じアパートに住む NZ から来てる John さんと会った。彼は胸のマークを見て,「何て書いてあるんだ?」って聞くわけ。ちょっと疲れてたし,いろいろ説明するのも面倒なんで,「日本のあるプロ サッカークラブの biggest sponsor だ」と言ったら,一応納得してくれたみたいだけどね。「白い恋人」だからなぁ。明日,また朝会うだろうから,そんときもう少し詳しく説明するか,「白い恋人」について。オーストラリアとかニュージーランドからは北海道への観光客とか移り住む人とか多いからね。ニセコなんてオージー銀座だもんね。

2010年6月1日火曜日

Run Melbourne

7 月 18 日にメルボルンで Run Melbourne というスポーツイベントが開かれます。これにエントリーしました。10 キロコースで走ることにしました。で,毎週火曜日に無料で Training Run ができるということで,今日さっそく行ってみました。集合は街の中心部フェデレーションスクエアで,そこから MCG というスタジアムや王立植物園の周辺などを回るコースで,インストラクターがペースメーカーを務めて一緒に走るというものです。せっかくだから,今日は 10 キロを 60 分弱で走るというグループに入って走ってきました。いつもはアパートの近くの Princes Park の周りを 2 周くらい走っているので,大体 6 ~ 7 キロくらいなんですが,今日は少し長め。午後 6 時スタートなんだけれど,街のネオンやスタジアムの照明を眺めながら走るのも楽しかったですね。ペースはそれほど早くないので,いつもより長い距離でも大丈夫でした。トシだからね。無理は禁物。

ちなみに,Run Melbourne にエントリーすると,Fund Raising というウェブページが与えられて,ここで,自分への応援という名目でいろいろな団体に寄付ができるというチャリティイベントも開かれています。僕は UNICEF Australia を選択したので,右のバナーをクリックすると,そこからユニセフに募金することができます。せっかくの機会なので,僕をダシにしてユニセフに募金してみませんか?? 金額は任意に入力できるので,クレジットカードがあれば誰でも募金できます。振り込め詐欺ではないのでご心配なく。よくわからなければ,ご連絡ください。


あぁ,それと,右にブログのラベルによる分類をアップしたので,エピソード毎にご覧いただけます。たとえば,ビール以外の話はご勘弁という方は「ビールのこと」をクリックしてくださいね :-P