2011年3月8日火曜日

一応,制覇

えー,ビール工場,大手のビール工場のラインって,まぁ,どこで見ても大差ないんだよね。日本ではサッポロやサントリーなんかを見学したし,ここオーストラリアでもタスマニアで Cascade と James Boag's を見学した。

で,メルボルンの CBD から 20 分のアボッツフォードという地区にも実は大手の醸造所がある。カールトン醸造所 (Carlton & United Breweries) である。そんなわけで,多分,他と大差ないんだろうが,せっかく住んでいるところの近くにあるんだから,一応,行ってみた方がいいかね? と思って,行ってみた。一応,オーストラリアでは,ほぼ 50% 近いシェアを持っていて,最大のビール醸造企業ということにはなっている。


…うん,結論を言えば…大差なかったね。

まぁ,ここで作っているのもいわゆるジャーマンタイプのピルスナーで,どこでも呑めるしねぇ。案内してくれたのはジョーンというお姉さんだったが,彼女に

どこか他にビール工場行ったことある?

と聞かれたので,タスマニアでカスケードとか行った,と答えると

まぁ,どこも同じ感じでしょ? 

だってよ。

おいおい,アンタがそれを言うなよ。

まぁ,正直なのはいいけど。実際,カスケードも同じフォスターズ・グループだしね。

というわけで,1 時間強の見学内容はすっ飛ばして,最後の試飲タイムへ。3 杯テストグラスで呑めるということだったので,VB (Victoria Bitter) と Carlton Draught を呑み比べてみた。写真は Carlton。


見た目は両者ともほぼ同じ。いわゆる麦わら色で,キレイに澄んでいる。気持ち,Carlton の方が色が濃い感じがしないこともないが,「気のせい」の範囲。どちらも,ほのかにモルトの甘みは感じるものの,ホップの特徴の方が勝っているジャーマンピルスナータイプ。どちらかといえば,Carlton の方がボディや苦味,泡持ちがしっかりしていて,後味も長く続く感がある。とは言え,まぁ,大差はない。同じカネを払うなら,他に呑むべきビールはたくさんあるという感じではある。

ちなみに,黒ビールもあったので,それも呑んでみる。これ,説明には Dark Ale と書いてあったが,実際にはエールではなく,ここの他のブランドと同じ下面発酵のラガー。じゃ、Dark Lager って書けよ。


これは,上の 2 つよりはアロマもフレーバーも強くはっきりとした特徴がある。コーヒーを思わせるアロマ,モルトの甘み,苦味もしっかりしている。まぁ,これなら,ドリンカブルではあるな。ただ,ボディは弱いなぁ。

というわけで,結論としては…

サッポロビールの方がウマいね。

ビールはシェアじゃないのだ。サッポロの「クラシック 富良野 Vintage」なんて名作だぜぇ。悔しかったら,そんなの作ってみれっての。いや,マジで。

というわけで,まぁ,ある程度予想はできたわけであるが,見学内容としても試飲の内容としても,コストパフォーマンスは悪かったなぁ。

ちなみに,過去最大に感動したビール工場見学はドイツのエルディンガー。ラインの見学はまぁ,似たようなもんだが,見学後はバイエルン独特の小麦ビールを 1 時間呑み放題,かつ,茹でたてのヴァイスブルスト(白ソーセージ)も食べ放題。これで 10 ユーロ。ミュンヘンを訪れた際はぜひ,行ってください。…あれ,違うとこの宣伝になってしまった…

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