2011年3月3日木曜日

味噌蔵

オーストラリア滞在も残り 1 ヶ月となり,今頃になって,あちこち行っておかなければならないところが残っていることに気がついた。で,カレンダーとにらめっこしながら,ある程度予定の目星をつけた次第。その中にはメルボルン近郊のブルワリーもあるのだが,ところにより,パブリックにオープンしている日が限られているところもある。木曜の夕方以降と金曜の午後のみ,とか…

木曜の 16:00 以降って…今日じゃん!

というわけで,抜群の瞬発力を活かして,電車とバスを乗り継いで約 40 分,Moorabbin という地区にある 2 Brothers Brewery を訪れた。


ここのビールは市内のパブでも呑んだことがあるが,お膝元なら普段呑めないものも呑める可能性が高い。後で述べるように今回も限定リリースにありつけた。瞬発力に感謝!

中のバーカウンターからはピカピカのタンクも見えて,なかなかいい感じだ。


さて,まずは,ラガーから。

Chief (メルツェン)


メルツェンとは,ドイツでオクトーバー・フェスト用などに多く作られるやや濃色のラガー。色はやや明るめの赤銅色という感じ。パンやビスケットのアロマが感じられ,香り,味ともにモルトの特徴が強く出たビール。ホップ由来の苦味は弱く,後味もスッキリ,あっさりしている。イースト由来の香りだと思うが,少し赤味噌に似た香りも感じる。日本人的には悪くない。アルコール度数は 6.3% とやや高め。

さて,次はここのフラグシップとも言えるエールを…

Growler (アメリカン・ブラウン・エール)


メルツェンに比べると,色は少しルビーがかって濃いめ。フルーティなホップの香りがやや強いが,一方で麦茶を思わせるような焙煎モルトのアロマもしっかり感じられる。ボディはやや軽め,カーボネーションはミディアムか。モルト由来のカラメル風味を感じるが,時間と共にベリー系のフルーティなフレーバーも感じられるようになってきた。それは悪くないけれど,苦味はもう少し,気持ち強めでもいいような気がする。不思議なことにこのエールからも少し味噌風味を感じた。

さて,最後は本日の目玉。今週だけ供されているという限定品

Guvnor Extra Strong Ale


こちらはケグではなく,ボトルでの提供。ストロングエールというけれど,どちらかというとバーレイワインだね。カーボネーションは非常に弱く,フルボディでアルコール度数も高い(10.3%)。香りはレーズンやイチジクなどのドライフルーツを思わせる甘くフルーティなエステル香が支配的。その奥でバニラを思わせるようなアロマも感じられてこれも甘いキャラクターに拍車をかける。高いアルコールを感じるので,ブランデーやシェリーを彷彿とさせる。フレーバーは,やはりレーズンのような甘酸っぱさを持っている。これは悪くないね。…ただ,これも時間が経ってくると,八丁味噌を思わせる香りを感じた…

というわけで今日呑んだ 3 種のビールはいずれも名古屋を思わせるような味わいだった。味噌煮込みうどん味噌カツと相性がいいかもしれない。いや,マジで。

バーの兄ちゃんは一度だけ日本に行ったことがあり,日本の地ビールも呑んだことがあるとのこと。よなよなエール常陸野ネストビールは美味いね,と言っていた。うん,同感。そして,他にもいいビールはたくさんあるよ。

また,日本に行って日本の地ビール呑みてぇなぁ

だってさ。1 ~ 2 ヶ月経つと僕も似たような感傷に浸るんだろうなぁ。

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