2011年2月4日金曜日

嘆願書

我が家のテレビは基本的に NHK への依存率が高い。基本的によく見るのは,映画,スポーツ,ニュース,それに子供番組あたり。バラエティはほとんど見ないし,ドラマは気に入ったものがあれば 1 クールに高々 1 ~ 2 本がいいとこだろう。思い起こすと,オーストラリアに来ても,テレビで見るのはニュースとスポーツと映画くらいだ。

そんなもんだから必然的に NHK への依存率が高くなる。恐らく,録画して後から見るようなものも含めれば,テレビの総視聴時間中の 7 ~ 8 割は NHK なんじゃないかと思う。だから,受信料を払うのも仕方ないよなぁ,と思っているし,これだけ見ていれば,恐らく平均よりも見る割合が高いだろうから,よそ様の払っている受信料で見させていただいているようなところもあるのかもしれない。

さて,そこで相撲の話。

これだけのヘビーユーザーの意見だから NHK 関係者は耳をかっぽじってよく聞きなさい。

NHK の相撲中継はこれまで BS2 で午後 1 時から始まり,幕下あたりの取り組みから放映されていた。総合テレビでは午後 3 時くらいから放送するが,それでも十両当たりの取り組みから放送されることになる。

なぜ,相撲ばかりそんなに優遇するのだ?

NHK は野球,J リーグなど他のプロスポーツも放送しているが,いわゆるトップレベル以下の試合を放送しているのは相撲に限られる。世界的に見ても,公共放送で特定のプロスポーツを,特にトップレベルとは言えないクラスの対戦を含めて,毎日欠かさず,しかも複数チャンネルで同時生放送している例はかなり特異だと思う。何も知らない外国人は放送事故だと思うんじゃないか?

ただ,この春からは BS の大相撲中継は廃止され,総合テレビの午後 3 時以降の中継のみになるらしい。それでも,十両あたりの取組は放映されることになるだろうから,優遇されていることに変わりはない。幕内だけでいいだろう?毎日じゃなくてもいいだろう?

まぁ,ここしばらくの騒動で場所そのものがなくなるかもしれないし,放送そのものがなくなる可能性もある。しかし,これまで長く優遇されてきた歴史が,そこまでドラスティックに変わるかどうかはマユツバだと思う。ただし,この騒動,そしてデジタル放送への完全移行というこのタイミングは,NHK がこれまでの来し方を振り返り,これからの行く末を考えなおす絶好の機会だと思うわけだ。

個人的に相撲にそれほど思い入れがないから,強く言うわけなんだけれども,百歩譲って,1 チャンネルのみで場所中毎日午後 3 時以降から相撲の放送をすることを認めたとする。それならば,プロ野球の 2 軍の試合も放送しなさいよ。レギュラーの試合が難しいのなら,せめてフレッシュオールスターくらいは中継しなさいよ。サッカーも J2 の試合を放映しなさいよ。

国体とか,高校野球とか水泳(これは個人的には歓迎だが)とか,アマチュアの試合も放送しているのに,プロのトップクラス以下はなぜか知らないが放送してくれない。相撲を除けばだ。

テレビの醍醐味はやっぱりリアルタイム性だと思うのだ。だからスポーツやニュースを見る割合が必然的に高くなる。複数チャンネルを持っても,昔のドラマの再放送とか,そんな事ばかりに使うのなら電波と受信料の無駄遣いだと思う。

相撲をこれだけ放映しているから,幕下あたりの力士の名前を知っているお年寄りも多いだろう。それは他のスポーツでも同じことだ。さまざまな競技の,しかも,トップレベルの選手だけでなくいろいろなクラスの選手たちに光を当てることで,スポーツそのものの振興にもつながると思うのだ。それでこそ公共放送の意義も見いだせるというものだ。長いものに巻かれてどうする。

というわけで…

J2 も放送しようよ。

ベンチに座っているゴン中山も全国の皆さんにお届けできるよ。
(↑これ以上強く言えんところが何とも歯がゆい…)

お願いしますよ。金払ってんだからさ。

0 件のコメント:

コメントを投稿