2010年5月15日土曜日

スペイン映画

今月の 12 日からメルボルンではスペイン映画祭 2010 というのが開催されています。メルボルンでは 2 会場で 40 作以上のスペイン語圏映画が上映されます。大体各会場で各作品 1 上映くらいみたいです。さすがにスペイン語は数字とあいさつとありがとうとどういたしましてとビールとワインと炭酸水(?)くらいしかわからないので(結構知ってるな),何言ってるのかわからないわけですが,もちろん英語字幕つきなので心配ご無用。

というわけで,僕も今日から来週末にかけて 6 作品を見ることにしました。今日が僕にとっての初日。Collins Place にある Kino Cinemas という映画館で V.O.S. というスペイン映画を見ました。これが大当たり。

2 組のカップルが主人公のコメディで,ストーリーはどうってことないんだが,芝居と舞台裏をシームレスに行き来する展開が何と言ってもユニーク。観る前は「恋人たちの予感」みたいな感じかな? と思っていたら,劇中で「メグ・ライアンのロマコメ」が茶化されるし,セリフがウィットに富んでて,かなり毒もあって,ウディ・アレンみたいだな,と思っていたら,ウディ・アレンも引用されたり。そのほか,パルプ・フィクションやキル・ビル,氷の微笑なんかが引用されていたり,舞台裏の音声担当の女の子が着ていたジャージに「ディア・ハンター」って日本語で書かれていたり......小ネタも満載でした。僕の世代より上の映画ファンには結構受けるんじゃないですかね。劇場内も平均年齢は高めでしたが (^^; 笑いが絶えませんでした。

まさに映画好きのためのウィッティなコメディといった感じで,僕自身とっても楽しめました。とっ初めとしてはグッドチョイスだったね。ちなみに,V.O.S. というのは,英語でいうとS.O.V. になるみたいなんだけど,Subtitled Original Version という意味らしい。もともと舞台劇だったのを映画化したらしくて,見ているとなるほど,という感じがしますよ。

監督の Cesc Gay って人はぜんっぜん知らないなぁ。日本公開作もなさそうだしなぁ。この映画も日本で公開されるかどうかはかなり怪しいが......もし,公開された暁にはおススメですよ。ちなみに,予告編がここで見られるみたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿