2010年5月31日月曜日

ナンバー 3 の謎

今日,こっちに来て初めて床屋に行きました。大学のすぐそばを走る Elizabeth St. 沿いに何軒かの床屋が軒を連ねていると聞いて行ってみた。確かにあるある。メンズヘアカット $9.90 とか。ざっと見たら,アジア系の人がやってる店が多い。ただ,一番近くにあった店が Caucasian のおばちゃんの店だったので,そっちに入ってみた。別にアジア系を避けているわけではなく,向こうの英語が聞き取りやすいかな,と思ってね(差別じゃないぞ)。空いてたので,すぐにやってもらえました。では,ここからは日本語吹き替えバージョンでお送りします(広川太一郎ばりのアドリブは利きませんので,念のため)。以下,A がおばちゃん,B が僕。

A「どういう風にしたいの?」
B「あぁ,えっと,横は耳が出るくらいに切って…」
A「ナンバー 3 ?」
B「ナンバー 3 って何だよ? 知らねーよ。」
A「どうしたいか言ってみな !」
B「横は耳出して,後ろとか前髪も全体的に同じくらい切って。」
A「OK。刈り上げる ?」
B「いや,頼むからバリカンは使うな。短すぎない感じで。」

ナンバー 3 って何だよ,と思いつつ,任せていると,10 分くらいで完成。早っ。

A「どう ?」
B「いいね。ありがと。で,これはナンバー何 ??」
A「こんなもんにナンバーはないよ。」

なんだよ。結局,ナンバー 3 が何なのかはわからずじまいだった。以上,電光石火の散髪で料金は 10 ドルぽっきり。今のレートで日本円にして 800 円弱ですね。安いね。看板には 9.95 ドルって書いてあったけど,5 セントおつりくれなかったな。まぁ,いいか。

しかし,うっかりナンバー 3 でいいとか言ったら,どんな髪型になったかと思うとちょっとゾッとするな。主張は大切だ。

2010年5月30日日曜日

アラン・スミシー

ってタイトルにしてみたけど,このブログで匿名もクソもないな。

デニス・ホッパー御大が亡くなりました。連日誰かが亡くなったことを書くのは辛いものがあるけれども,今朝のニュースはショッキングだったな。デニスホッパーに関するルポを今年の初めにキネ旬で読んだところだったし,つい何ヶ月か前にも,最近の写真を何かで見たばかりだったもんなぁ。確かにかなり痩せていて,往年の Bad Guy 的影は薄れて,好々爺に見えてしまってたのが悲しげではあったけれども(一緒に写ってたジャック・ニコルソンは相変わらずワルそうだったが…)何ていうか,メインストリームというよりはサブカルチャー,いうなればオルタナティヴな道を歩いてきた人だとは思うけれども,やっぱり一つの時代が終わった感はあるね。

さて,今日は天気も悪いので(連日雨だ…),先日ちょっとしか見られなかった ACMI (Australian Centre for Moving Images) を再履修しに行きました。今朝は開館の 10 時から 2 時半くらいまで,途中ランチ休憩を取って正味 4 時間くらいじっくり過ごしました。…が,映像をじっくり見すぎたせいか,トーキーの時代から80年代のブロックバスターのところまでしか見られなかった。ここの資料はやっぱ膨大だ。もう 1 日来ないと制覇できませんね。まぁ,あと残っているのは僕が同時代的に体験してきた展示だけどね。ちなみに,ACMI のミュージアムショップではホッパー御大関係グッズの大セールでした。まぁ,わかるけど,ちょっと趣味悪いっていう気もしないでもない…

3 時ころアパートに帰ってきて,ビール片手にテレビでフットボール観戦。地元 Carlton と West Coast の一戦でした。結果は Carlton の快勝。メルボルンの Etihad Studium で試合があったんだけど,結構空席が目立ったなあ。ここはドームだから天気に関係ないし,どうせヒマだったから,安い当日券を買って行けばよかったという気もした。まぁ,これはまた今度の宿題。

2010年5月29日土曜日

冗談は顔だけに…

アーノルド坊やが亡くなりました。あぁ,正確には,俳優の Gary Coleman 氏が亡くなりました。日本でも「アーノルド坊や」として人気を博しましたね。しかし,驚いたのは僕と同い年だったよ。知らなかったね。確かに,小学生から中学生くらいのときに見た記憶があるからね。日曜の朝にね。まぁ,よくある子役のセレブに漏れず,いい時も悪い時もあったみたいですが,ご冥福をお祈りしましょう。

今朝,テレビのニュースで「アーノルド坊やは人気者」(原題: Arnold Jackson)のフッテージが流れたけれど,やっぱこれは吹き替えじゃないと雰囲気でないよな。日本のニュースでは流れたんですかね? そもそもそんなにニュースになってないのかな?? あー,吹き替えでみたいな。

吹き替えと言えば,広川太一郎ね。彼も亡くなってもう結構経つけれど,Mr. BOO なんて,オリジナルよりも吹き替えの方が面白くなってんだから,アドリブバンバン入って。「このすっとこどっこい」とか「ジャンケンじゃがいも,さつまいも」とか,絶対オリジナルでは言ってないんだから(すっとこどっこいは Mr. BOO じゃなかったかな??)。

だから吹き替えもモノによっては,オリジナルを凌駕するわけよね。最近はそういう事例が少ないみたいだけれどね。でもやっぱりオリジナルの音声で見るべきだって?? ……冗談は顔だけにしろよ!

2010年5月28日金曜日

一区切り

今日はセメスターの最終日で,夕方,学科のスタッフルームで呑み会がありました。まぁ,呑み会って言っても,ビールとワインにチーズやスナック程度。でも,違うフロアの人とは会う機会もほとんどなかったし,同じフロアでもほとんど話したことがない人もいたので,まぁ,いい機会でした。

この席で,誰の職位が上がったとか披露されていた。で,彼がレベル B になったとか,彼はレベル C だとか言ってたんだが,何のことかよくわからなかったんだけれど,後で説明されてわかった。レベル A が Assistant Lecturer,レベル B が Lecturer,レベル C が Senior Lecturer,レベル D が Associate Professor でレベル E が Professor だそうだ。んんん,常識だったのかなあ。でも,知らなかったんだもん。

個人的にも,今日はふた仕事片付けたので,すっきりとした気持ちで週末を迎えられますね。でも,明日は雨みたいだから大したことはできないかな?髪でも切りに行くか。

そういえば,今日,7 月終わりに開幕するメルボルン国際映画祭のプログラムを入手しました。日本からは若松孝二監督の「キャタピラー」が来るみたいです。去年,城西大で講演を聞いたときに,「次回作は『芋虫』だ」って言ってたやつだ。日本では寺島しのぶがベルリンで女優賞を取って,ちょっとした騒ぎになったけれどね。是枝監督の『空気人形』も来るみたいですね。プログラムをざっとみて,パス(通し券)を買うか,作品ごとに 1 本買いをするか,検討中です。実は,特別上映で,ヒッチコックの『サイコ』をオーケストラの生演奏で見るというやつは,すでにチケットを押さえてたりします。楽しみ。

2010年5月27日木曜日

Ursula Hoff

今日は,僕の住む University College で Annual General Meeting が開かれました。大学はちょうど今週で semester が終わり,会計年度も終わりに近付いているので,この手の会議が開かれるってことのようです。で,会議はこの college の役員の方々が出席するものなんだけれど,そのあとに特別講演とディナーがあって,ここには我々 Academic Visitor も招待される(別に義務ではないので,visitor で出てたのは僕を含めて 3 人くらいかな??)。あと,学生の代表,そうねぇ,日本でいうと,寮生会の役員て感じかな? 彼らも出席する。

何事も経験だと思って,講演とディナーには出席してきました。講演は Dr. Ursula Hoff という方に関する内容でした。彼女はドイツ生まれのユダヤ人で,戦争が勃発する直前の 1938 年に,当時女子寮だったこの college が,彼女が助手として過ごしていた英国の大学に「ユダヤ人で仕事ができる人にポジションを用意する」というオファーを出し,Ursula が招待され,ここの President の秘書として働いていたということ。彼女の専門は art で,講演では,メルボルンにある NGV (National Gallery of Victoria) との関連まで,ユーモアを交えながら語っていただきました。オーストラリアでは,歴史的なアート・キュレーターとしても知られているらしい。講師は,彼女の伝記を執筆した Dr. Colin Holden というメルボルン大学の歴史学科の Fellow だという方。この人の語り口がまた癖があって面白かったです。

ディナーも普段の食事や High Table Dinner よりかなり高級な感じでグッド。さらに,テーブルで僕の隣に座ったのが,やはりこの寮で昔働いていた方で,ここの生き字引みたいな old lady。この人との会話も楽しかった。

オーストラリアでの住まいを検討したとき,普通にアパートを借りることも考えたけれど,そうするとこういう機会にはまず恵まれないわけで,そういう意味では,こういう歴史のある寮の一角に住めるというのは,いい経験だと思いますね。グッドチョイスだったと思います。今後も何かとこういう機会があるかもしれないから,積極的に顔を出したいですね。

2010年5月26日水曜日

偶然だってば

今日大学の本屋でヴィクトリア州の地図とオーストラリアのワインガイドを買った。偶然にしてもこの組み合わせで買い物をしてしまった僕も悪いのだが,レジの兄ちゃんに "It's a good combination!" とか言われた。どうやらこの週末に車でワイナリー巡りでもすると思われたらしい。そうでないって。たまたま。まぁ,ワイナリー巡りはそのうちしようと思ってはいるけれどもだ。しまいにゃ "Have a nice trip!" だってよ。だから,違うっつってんだってば。

しかし,このワインガイド,なかなか秀逸だった。25 ドル以下のワインリストなんてのが別で付いているし。評価が 100 点満点で付いていて,90 点以上がかなりよい部類らしい。読者へのアドバイスとしては 20 ドルで 90 点以上がベストチョイスなんて書いてある。そりゃそうだ。で,よく見ると,12 ドルで 90 点なんてのもある。これは今度酒屋で探してみよう。一つ一つの銘柄についての記述も詳細で,価格やアルコール度数,テイスティングノートのほか,いつ飲みごろか(たとえば,Now to 2012 とか,中には 2020 なんてのも,10年寝かせろってか。)とか,栓はコルクかスクリューキャップかとかまで書いてある。辞書みたいだから読み物にはならないけど,ここからピックアップして酒屋を歩くのは楽しそうだ。うひひ。

2010年5月25日火曜日

仕事ばな~

久々に研究の話を。

今,Udaya さんと一緒に,IBES というメルボルン大学発の産学公連携機関(どこの国にも同じようなものがあるのね)に提出する基礎研究基金の申請書を作成しています。というか,僕は適当なことをつらつら言うだけで,書類は作成してもらっている。

テーマは,電子透かしに関するものです。電子透かしと言っても分野外の人はピンと来ないだろうから,少し丁寧に説明しますか。動画や音声などのデジタルデータに,画質や音質に極力影響を与えないように,秘密の情報を埋め込んでおきます。このとき,たとえば,著作権情報を埋め込んだりすると,そういった知財の保護につながる。あと,たとえば,ネットショッピングで音楽のデータを有料ダウンロードしたときに,購入者の情報を埋め込んでおくと,購入者が不正コピーをしたり不正配布した場合に,その購入者のIDが埋め込まれたデータであることから,コピー元が誰かを突き止めることができたりするわけです。このとき,埋め込んだ秘密の情報が,雑音や悪意のある攻撃によって変質してしまったり,削除されてしまってはいけないので,できるだけ強い透かしを埋め込むことが大切なわけ。

実は、今回の提案はそういった強い電子透かしではなく,わざと弱い(fragile)電子透かしをデジタルデータに埋め込み,通信路やブロードバンドサービスの品質を推定しようというような方向のものです。これは,雑音などによって影響を受けやすい透かしをわざと埋め込んでおいて,その透かしがどのように劣化したかを観測することで,本来のデータそのものがどのように劣化しているかを推定する,というものです。この手の研究は,今に始まったものではなく,もう 10 年余りもさまざまなアプローチから提案が行なわれているものなんですが,そこに僕や Udaya さんが持っているちょっとしたアイディアをつぎ込めないか,というわけです。

一応,僕がこっちに来ている目的は,電子透かしに関するテーマで来ているんだけれど,僕自身が持参したテーマは,最初に説明した強い透かしに関するものでした。ところが,ちょうどこっちでこの手の弱い透かしに関するプロジェクトを立ち上げるタイミングだったもので,勉強がてらそこにも参画しようと,まぁ,そんなわけです。ちゅうことで,強弱の 2 足のわらじでしばらく続けていくことになるかも。

研究プロジェクトは,Udaya さんと僕のほか,メルボルン大の研究者があと 3 人,それに学外の研究者(実は知人だったりする)を 1 名加えた 6 名で組織されています。〆切が 27 日ってことで,ちょうど大詰めです。核の部分はほぼ書き終わって,後は事務的なデータを付け加えるって感じです。あ,僕の履歴書も添付しろと言われているのだ。作らないと。

ねぇ,ただ遊んでるだけじゃないでしょぉ。

2010年5月24日月曜日

今日は,久々にまとまった雨が降りました。結構曇りがちの日も多いし,天気予報も小雨の予報が出ることも多いんだけれど,雨らしい雨が降ることはあまりありませんでした。でも,今日は昼過ぎに少ししっかり降りました。夕方,僕がジョギングしている間は止んでいましたが,また夜になって降っているようです。冬はこんな天気が多いのかな?晴れた日は気持ちがいいんですけどね。

さて,ウチの学校(高専ね)は,数年前までオーストラリアの Monash 大学と国際交流があったのですが,そこの元教授である Hooper 先生からメールをいただきました。Hooper 先生ご夫妻は昨年東京を訪問されて,その時に僕もお会いしているんですが,6 月に彼らのところへ遊びに来ないか? とのこと。そりゃ行きますとも。メルボルンから電車で 1 時間ちょっとの Geelong まで行けば,駅に迎えに来てくれるってことで,ありがたい限りです。次の次の週末,6 月 5 日に伺うことにしました。楽しみ!

2010年5月23日日曜日

ドレスコード

レストランとかクラブとか行くと,ドレスコードっての,ありますね。オーストラリアは,あまりその辺はうるさくないんだけど,店によっては,スマートカジュアルが求められることもある。その上ってのも,あるところにはあるんだろうけれども,仮にあったとしても僕はそんなとこ行かないでしょうね。夏場はTシャツ,短パンが僕のドレスコードだからね :-P (授業中は着替えるけど)

さて,何の話かっていうと,今日,MIFF(メルボルン国際映画祭)のメンバー特典で,映画の試写会に参加してきました。会場は,大学から近い Lygon St. の Cinema Nova。この一週間映画づいていたけど,これがとりあえずは一週間のシメのイベントかな。で,この試写会の案内に,best dressed で来い,というのがあった。何だよ,それ。で,まぁ,ベストの定義も人それぞれだろうし,これ以上の服はありまへん,みたいな言い訳もできるだろうから,スーツとまではいかないまでも,襟付きシャツにジャケットくらいで出かけました(スーツはあるんだけどね)。

いやいや,スーツ着ていかなくてよかった。みんな普段着じゃん。T シャツみたいな兄ちゃんもいたよ。で,隣に座った老夫婦と話して少し事情が分かった。そもそも試写会は MIFF メンバーの特典なんだが,それで席が埋まらない場合は,当日窓口で作品名を告げずに「試写があります」って観客を募っていたらしいのだ。有料で。いわゆる,スニーク・プレヴューってやつだね。その場で来た人はそりゃドレスコード何か知らんわな。それにそんな風にして客入れるんだったら,最初からドレスコードを気にする方があほらしい。というわけで,ぶっちゃけ,普段着でよかったらしいが,メンバーだけで客が埋まっていなくてよかったというところかもしれません。

さて,見た映画の方ですが,アンディ・ガルシアとジュリアナ・マルグリース(昔,ドラマの ER に出てた人だ)主演の City Island という作品です。いや,これがよくできたコメディ映画だった。家族それぞれが人に言えない秘密を持っていたけれど,ひょんなことからそれがばれていくっていうストーリーなんだが,すごく面白かった。設定の妙ってこともあるが,キャスティングもばっちりでした。日本ではこういう映画,ちょっと軽く見られそうだけれど,できはいいと思うよぉ。トライベッカ映画祭で観客賞を取ったってのも納得しました。

さ,明日からはきちっと仕事しよう。

2010年5月22日土曜日

寿司

今日は,スペイン映画祭,僕にとっての最終日で,18:15 から "Paco" という映画を見ました。それまで少し時間があったので,フェデレーションスクエアにある ACMI (Australian Centre for Moving Images)という映画関係のギャラリーを覗いたり,週末に行なわれるブックマーケットをぶらぶら見て歩いたりしました。ACMI は歴史的な機材や貴重な映像の宝庫で,今日だけでは時間が足りなかったので,今度,またゆっくり来たいと思いました。

一方,ブックマーケットでは,思わぬ拾いものが。"Sushi : A Pocket Guide" っていう,外国人向けの寿司ガイドブックを発見。手のひらサイズで 4 ドルでした。店のオヤジには「お前,こんなんいらないだろう」的なことを言われましたが,「日本文化がどういう風に紹介されているか興味があるから」とか言って購入。中は,寿司ネタのカラー写真と簡単な説明が 1 ページ 1 ネタペースで掲載されているんだけれども,最初の方に,寿司屋での注文の仕方っていう How to ガイドがあった。これがケッサク。「5000エンノオマカセデ」ってすげえ一言総括だよな。まぁ,ぼったくられない安全策だとはいえ,何ていうか,異文化体験ですなぁ。

映画の方は,アルゼンチンのドラッグ問題をベースにしたドラマで,まぁ,いい出来だったとは思いますが,主人公がが何をきっかけにどのように更生したかってところが,もう少し丁寧に描かれていてもいいんじゃないかと個人的には思いました。もう一歩踏み込んでほしかった。僕が見た 6 本の映画の中では,これだけ上映後に拍手が起こってはいたけどね。そうかなぁ?

ビールの祭典

今日は,大学を 1 日休みまして,Beer & Brewer Expo 2010 というビールの祭典にやってきました。オーストラリアのマイクロブルワリーのビールが集まるほか,世界のビールも試飲できるというイベントです。本来は trading のイベントらしく,木曜日と今日,金曜の午前は,trading only で,午後からが一般の試飲ができる時間帯でした。ちなみに,日本のビールはサッポロ黒ラベルと,茨城・木内酒造の常陸野ネストビールのみが出展していました。どっちも僕のご贔屓じゃん。

日本のビアフェスと同じような感じかなぁ,と思っていましたが,結構違いますね。日本だと,入場料さえ払えば飲み放題なんですが,今回のイベントでは,ブルワリーによっては,有料試飲だったりする。入場料払ってさらに金払うなんて,ラーメン博物館かよ,ってノリですが。日本だと僕みたいなボランティアがビールをサーブしたりするケースも多いんですが,ここはブルワリー関係者か,酒の卸売業者がサーブしている感じでした。イベントの一番のスポンサーが Dan Murphy's っていう酒の量販店っていうこともあるのかもしれない。

(↑このおっさんが件のダン・マーフィらしい)

ケグ(樽)でビールを持ってきているブルワリーも結構あったんですが,ボトルのみのところもかなり多かったのが少し残念ではありました。ボトルのビールは,それこそ Dan Murphy's で買えそうだったので,とりあえずケグに焦点を絞って攻めました。試飲に金を取るブルワリーがある一方で,ブルワリーの中には食べ物もタダでふるまっているところもありました。西オーストラリアの Colonial ってブルワリーのブースでは,生ガキをいただき! これが濃いめのポーターにすごく合うのだ。幸せだねぇ。

ボトルで買って感動した Red Hill の Scotch Ale は今日ケグで飲んだら,少しオフフレーバーが出ていて残念だったなぁ。しかし,さすがオーストラリア,英国風のペールエールが多くて,特にオーストラリア現地のホップやモルトだけを使ったビールなんてのは,他の国ではまず飲む機会がないと思うので,いい体験でした。今日の体験を今後のパブ攻略に活かしたいと思います(?)。

2010年5月20日木曜日

もぎりパート2

今日は,スペイン映画祭の一環で,"Celia the Queen" という映画を見てきました。この映画は,サルサの女王と言われるシンガー,セリア・クルースのドキュメンタリーでした。サルサという音楽がどのようにして生まれ,世界に広がっていったか,そして,そのムーヴメントの中でセリアという存在がいかに大きかったかということが描かれた優れたドキュメンタリーでした。彼女のパーソナリティによる部分も大きいのだけれど,ドキュメンタリー映画で,これほど幸せな気分になり,楽しめた作品もめずらしいと思います。

映画の中では,著名人のインタビューも数多く含まれていて,クインシー・ジョーンズ,エミリオ&グロリア・エステファン,ワイクリフ・ジョン,アンディ・ガルシア(ちょっと謎),そして日本人では,オルケスタ・デ・ラ・ルスのヴォーカル,Nora さんも登場します。

アフロ・キューバンとかいう言葉がカタカナで書かれる時代になったけれども,ここに至る過程で,彼女の存在がいかに大きかったかということが描かれていて,20世紀の音楽史における記録としても貴重なものであるという印象でした。映画の中では日本で行なわれているサルホ・ナイトなどの映像も紹介されていました。映画は英語以外のスペイン語や日本語の部分は英語字幕が付いていたんだけど,目と耳が英語に慣れたところでいきなり日本語が聞こえてくると,キチンと聞き取れませんでした。思わず字幕を追っちゃったよ。

今回の上映は特別上映で,上映終了後に映画館のロビーでラテン音楽のライブパフォーマンスがありました(サルサというよりは,ショーロとかボッサ風だったけど)。ということで,料金も通常の 17 ドルよりちょっと高めの 25 ドル。まぁ,ライヴにフリードリンクがつくということで,ま,いっかと思いました。

ただ,問題は「もぎり」。今日は上映前にきちんとチケットをもぎってもらいましたよ。だけど,終了後のライブはチケットチェックなし。ぶっちゃけ,次の映画を待っている客や通りすがりの人がタダでワインやビールを飲めてライブを楽しめる雰囲気でした。ただ,プラス 8 ドルってことは,ワイン 2 杯も飲めば元は取れるわけで,事実グラスワイン×? 杯とバルセロナのビールを飲んだりしたので,十分満足。ほろ酔いでトラムに乗って帰ってきました。うっかり,トラムの停留所を 1 個乗り過ごしたよ。まぁ,1 個乗り過ごしても歩く距離はほとんど変わんないんだけどさ。

まぁ,映画と酒と音楽に身を浸していい夜だったな。惜しむらくは一人で行ったことか。

2010年5月19日水曜日

やっと配達

今日,日本から送った荷物が届きました。主に本や衣類だけれど,発送するのにビザが必要だったので,ビザが出るまで送れなかったのだ。ビザ発給後,すぐに日本を発ったので,自分で送ることはできず,家族に頼んだけれど,ちょうど GW で実家に帰るタイミングだったので,結局発送してもらったのは連休明けの 5 月 8 日。その後,見積もりと請求が来て,ネットバンキングで振り込んで,荷物が成田を発ったのが 14 日で,メルボルン着が 15 日。税関の輸入検査が 17 日に行なわれて,昨日,日通のメルボルン支店から連絡があり,今日午前の配達でした。送ってからは 10 日だけど,僕が日本を発ってからは 3 週間以上経っているから,長かったなぁ。

これまでは 4 ~ 5 日分の衣類を週 2 回ずつ洗濯してしのいできました。これからは少しゆとりができるかも。

今日の夕方はさっそく届いた T シャツを着て,公園の周りをジョギングしてきました。

2010年5月18日火曜日

In 1978...

今日,久々に High Table Dinner に出た。High Table は基本的に授業のある semester の間の月曜と火曜だけ催されることになっているんだが,今 semester は今日が最後だったらしい。授業は今月いっぱいあったような気がするんだが...知らずにブッキングしてたよ(参加するには事前に予約が必要なのだ。)

というわけで,今日はここの寮の Head の Jennifer も Dean の George-Ann もご夫婦で参加。たまたま,Jennifer のご主人の向かい側に座り,彼に日本語で話しかけられた。1978 年,彼が高校生のときに,日本に 1 年間留学生として来ていたそうだ。かなり忘れたとはいうものの,結構しっかりした日本語を話してました。で,彼は学習院に行ってたらしいんだが,そこの 1 年下に今の秋篠宮がいたそうな。彼に英語を教えてたって言ってました。

まぁ,彼にとっては,日本人と話すときの持ちネタなんだろうけれども,いやはや,いろんな人がいるもんです。

2010年5月17日月曜日

もぎり

この 3 日間,スペイン映画祭に通って 4 本の映画を見ました。今日は "Andres Doesn't Want to Take a Siesta" というアルゼンチン映画を観てきました。これは,ちょっと重たいテーマだったけれど,昨日のバカ映画の失策を補うに余りある作品でした。1970年代のサンタフェが舞台で,母親を交通事故で亡くした少年が主人公。その後,母親がゲリラ活動に関与していたことが分かって...というような話。これも日本で公開されるかどうかはちょっと怪しいかもね。

さて,作品についてはともかく,ちょっと(というかかなり)気になったこと。今回通った映画館には「もぎり」がいない。チケットは持っていたけど,ノーチェックで劇場内に入れてしまう。これってどうなの??

トラムとかでもそうなんだが,チケットをバリデーターに通しても,それをチェックされることはめったにない。信用社会と言えばそれまでだが,果たして…

と思っていたら,昨日の夜,トラムで帰ってくるときにチケットチェックの係員が乗ってきた。切符持ってなかったおばちゃんが問い詰められてたよ。何かあったときの罰金は高いそうだ。きちんとやるのがいいのか,抜き打ち方式がいいのか…でも,映画館にはもぎりがいた方がいいと思うけどなぁ。片桐はいりもバイトできるしなぁ。

2010年5月16日日曜日

祭り

今日,同じアパートに住む日本人の女性研究者と知り合いになりました。彼女の誘いで,市内からトラムで 40 分ほどの郊外にある Box Hill という小さな町で行なわれていた日本人協会が主催するお祭り「ジャパンフェスティバル」を覗きに行きました。今日は夜スペイン映画祭で映画を 2 本見るだけだったので,昼間は美術館でも巡ろうかと思っていたので,ちょうどよかった。


で,お祭りですが,すごい人だったねぇ。もちろん,日本人とか日系の人は多いんだけど,オーストラリア人もかなりの数いたね。ステージで剣道の演武とか,太鼓や三味線をやってたりとか,囲碁や将棋教室をやってたりとか,折り紙教室とか,生け花とか盆栽の展示とか,外では,焼き鳥やら団子やら,竹馬教室やら....ってことで和風なイベント盛りだくさんでした。まぁ,地方の公民館とかであるお祭りに雰囲気は似てましたね。ウチの近所の教育センターのお祭りとかね(すいません,ローカルすぎますな)。ちょっと,外国人が多いかな?くらいな感じね。あたりまえだけどね。教育センターで外国人はほとんど見ないからね(だからローカルすぎるってな)。

さて,その後,彼女とパブで一杯飲ってから別れ,僕は映画を見に行きました。映画はねぇ,今日はハズレだったね。1 本目は "Mataharis" って映画で,マタ・ハリの映画ではなく,現代劇で女性の私立探偵の話。探偵ものってことで食いついたんだが,思ってたんと違った。私立探偵が他人の生活を調べているのに,自分の私生活に気付かない,というような女性の内面を描いた映画だった。着眼点もできも悪くはないと思うが,僕の求めていたものではなかった。2 本目は論外。"Spanish Movie" というお下劣おバカムービーでした。そうねぇ,スペイン版 Naked Gun ですかね。レスリー・ニールセンもゲスト出演してたしねぇ。こんなモンに金払ったのが激しく悔やまれました。

というわけで,うさ晴らしに映画館近くの European Bier Cafe で一杯やって帰りました。その店では,クイーンズランドから来たという親子に話しかけられ,オヤジが呑んでたカンパリロックを「美味いから一口呑め」とか言って呑まされた。俺はビール呑みに来たんだっつうのに。で,名前は何て言うんだっていうから,「テツヤ」だって言ったら,やっぱりうまく発音できない感じだったんで,「シドニーに Tetsuya's ってジャパニーズレストランがあるらしいぞ」と言ってみた(このシークエンスわからない人はここを参照。)。そしたら,「しらねー」って一言総括されたよ。呑んべえのオヤジはそんなシャレた店には行かないよな。違うシチュエーションで試さないとダメだよな。

2010年5月15日土曜日

スペイン映画

今月の 12 日からメルボルンではスペイン映画祭 2010 というのが開催されています。メルボルンでは 2 会場で 40 作以上のスペイン語圏映画が上映されます。大体各会場で各作品 1 上映くらいみたいです。さすがにスペイン語は数字とあいさつとありがとうとどういたしましてとビールとワインと炭酸水(?)くらいしかわからないので(結構知ってるな),何言ってるのかわからないわけですが,もちろん英語字幕つきなので心配ご無用。

というわけで,僕も今日から来週末にかけて 6 作品を見ることにしました。今日が僕にとっての初日。Collins Place にある Kino Cinemas という映画館で V.O.S. というスペイン映画を見ました。これが大当たり。

2 組のカップルが主人公のコメディで,ストーリーはどうってことないんだが,芝居と舞台裏をシームレスに行き来する展開が何と言ってもユニーク。観る前は「恋人たちの予感」みたいな感じかな? と思っていたら,劇中で「メグ・ライアンのロマコメ」が茶化されるし,セリフがウィットに富んでて,かなり毒もあって,ウディ・アレンみたいだな,と思っていたら,ウディ・アレンも引用されたり。そのほか,パルプ・フィクションやキル・ビル,氷の微笑なんかが引用されていたり,舞台裏の音声担当の女の子が着ていたジャージに「ディア・ハンター」って日本語で書かれていたり......小ネタも満載でした。僕の世代より上の映画ファンには結構受けるんじゃないですかね。劇場内も平均年齢は高めでしたが (^^; 笑いが絶えませんでした。

まさに映画好きのためのウィッティなコメディといった感じで,僕自身とっても楽しめました。とっ初めとしてはグッドチョイスだったね。ちなみに,V.O.S. というのは,英語でいうとS.O.V. になるみたいなんだけど,Subtitled Original Version という意味らしい。もともと舞台劇だったのを映画化したらしくて,見ているとなるほど,という感じがしますよ。

監督の Cesc Gay って人はぜんっぜん知らないなぁ。日本公開作もなさそうだしなぁ。この映画も日本で公開されるかどうかはかなり怪しいが......もし,公開された暁にはおススメですよ。ちなみに,予告編がここで見られるみたいです。

2010年5月14日金曜日

一日の長さ

今週は結構仕事したなぁ。論文の投稿から始まって,査読 2 件,それにちょっと調べ始めた fragile watermark 関係の論文を 3 本読んで… 今日は,論文誌特集号の編集委員の任務を一気に済ませたような感じです。まぁ,仕事量が多いかっていうとどうかわからないけれども,これが日本にいて,授業だ会議だ何だとやっていたら,この何割が終わっていたことか。一日の長さは変わらないのに…この時間の流れを大切にしないといけないと実感しています。

さて,今週頑張った自分にこの週末はご褒美ということで,この週末から来週にかけて,映画をまとめて見に行きます。今,メルボルンでは Spanish Film Festival をやっていて,明日からの一週間の間に 6 本を見る予定。とりあえず,明日 1 本,日曜日に 2 本,後は平日の夜ですかね。まぁ,仕事がはかどったかどうかにかかわらず,チケットは買ってあったわけだけどさ。

生活にはメリハリをつけなくちゃ :-P

2010年5月13日木曜日

し,島 ?

こちらに来て 3 週間が過ぎようとしています。これまで暮らしてきた感想。こっちの人はのんびりしてんじゃない? いろんなことを頼んでもすぐに返ってこない。日本人がせっかちすぎるのか?? いや,やっぱこっちの人がのんびりしているような気がしますね。

たとえば,ここのアパートの 5 月分の invoice っていつ頃できるか,先週の初め(3日頃ね)に聞いたら,「今週中には出す」って言っておいて,できたのが今日だった。今週じゃないだろ,来週だろ,それじゃ。今,今週になったんだろ(なんだかわかんなくなってきた)。僕はそうでもなかったけど,同じアパートに住んでいる日本の方は大学の ID カードができるまでに 2 週間だか 3 週間かかったって言ってましたよ。

島時間ってのは聞いたことあるけどなぁ。オーストラリアは確かに一大陸一国家だけど,島ってスケールじゃないよなぁ。そもそも島時間ってのはなんですかね。島っていうだけで,何となく,「あぁ,じゃぁ仕方ないかぁ」的な印象を持ってしまうが,スケールが問題なのではなく,四方が海で断絶されているところが問題なのだとすれば,オーストラリアにも島時間的なものが流れていてもおかしくはないわけだ。

でも,島じゃねーよな。まぁ,大陸時間って言った方が何となく,さらにゆったりした感じはするけどなぁ。

まぁ,でも,そういうもんならそういうことで,こっちもそのペースに合わせればいいわけだよね。だから最近は,多少物事が前に進まなくても気にしないように心がけています。こっちもその方が楽だしね。...ってそれでいいのか。1 年後,社会復帰できないような気がするな。まぁ,それならそれで,仕方ないか。......どうかな ???

2010年5月12日水曜日

荷物

今回,ビザが出てから 3 日後に出発したということで,出発前に荷物を発送することができませんでした。荷物は大体,本と衣服。本当なら,出発の 1 ~ 2 週間前に発送しておくと,自分が入国するのと同時に配送できるはずなのだが,国際輸送のためには,ビザの証明書などが必要ということで,ビザが下りるまでは何もできなかったというわけ。で,結局,出発後に家族に頼んでパッキングしてもらい,発送してもらうも,出発してすぐに家族は GW で実家に帰省......

というわけで,結局,僕の荷物が自宅を出たのは,先週 5/8 の土曜日でした。その後,配送業者(今回は日通)で計量してから請求金額が決まるということで,請求書がメールで届いたが昨日の昼。オンラインバンキングですぐに振り込んだところ,今日,日通から連絡があり,明日発送,14 日に成田を発って,15 日にはメルボルンに着くということでした。メルボルンに着いた後は,こっちの日通事務所と連絡を取って,確実に受け取れる日時に配送する,ということで,週明けの 17 日以降に日通の事務所に連絡すればいいようです。自宅から荷物を引き取ってから 2 週間はかかると聞いていたけど,意外と早かった。まぁ,自宅を出るまでが長かったわけだが。

スーツケースに入れて持ってきた衣類は 4 日分程度だったので,ここまで週 2 回ペースの洗濯で自転車操業してきましたが,来週からは少し楽になりそうです。ま,本当に届くまでは安心できんが......

2010年5月10日月曜日

Best Beer in Victoria !

今日は月曜なので,慣例の High Table Dinner の日ですが,論文も投稿したことだし,大学からまっすぐ街へ出て,パブで夕食をとって帰りました。目指したのは,Little Bourke St. のはずれにある Mrs. Parma's Bar & Bistro という店。このストリートは,途中中華街っぽい風情が漂うエリアですが,この店はそのはずれにひっそりとあります。先日もらった Beer Lover's Passport 掲載店なので,スタンプもゲット。

食事もそれなりに取れそうな店だし,ミセス・パルマというだけあって,チキンのパルミジャーノでも注文すればよかったのかも知れないけれど,ちょっと重たそうだったので,Traditional Fish & Chips を注文。ビールは,オーストラリアでまだ呑んだことのないヴァイスビアをってことで,Hargreaves Hefe Weizen をもらいました。店のお姉さんが,ヘーフェ(無ろ過の小麦ビールです)はどこかで呑んだことあるのか,って聞くので,ドイツと日本で呑んだって答えました(ドイツなら Erdinger や Franziskaner,日本なら富士桜とかですかね?)。パブのお姉さんも気さくな感じで GOOD でした。で,問題の飯の方ですが,このフィッシュ & チップスで十分事足りた。これにビール 2 杯飲んだらもうフルです。ヘーフェは,バナナのような香りと,程よい甘みと酸味でまずまず。好きなスタイルなので,楽しめました。


で,2 杯めのビールは,Victoria's Best Beer に 3 度輝いたという Gibbsland Gold というゴールデンエール(写真)。個人的にはゴールデンエールはそうでもないのだが,これは一味違った。言うだけのことあるわ。まず,香りはイチゴのような甘い香り,おそらくホップのフルーティな香りとモルトの甘い香りがうまい具合にブレンドされてるんだと思う。で,味はっていうと,ものすごく苦い。でも,ただ苦いだけではなく,かなりの酸味も感じるという複雑な味わい。なんていうか,ものすごく苦いグレープフルーツと言えばわかってもらえるだろうか? そんな感じの味わいでした。ボディはそれほど重くないけれど,喉の奥にはモルトの甘みがしっかりと残って,予想以上に深みのある逸品でした。

店のお姉さんにビアフェスに行くのか,と聞かれたので,行く,と答えると,うちの店もいいけれど,Young & Jackson に行くともっといろんなビールが呑めると教えてくれた。Young & Jackson というのは Flinders 駅の真向かいにあるパブだ。これは行くしかないな。ありがとー,姐さん!!


ちなみに,この店で交渉してメニューと一緒に置いてあった "The Beer Lover's Guide to Victoria's Microbreweries" という小冊子をもらった。これはメルボルンにいる間,僕のバイブルになるかも。郊外だけじゃなく,市内にもマイクロブルワリーが結構あるみたいだ。よしよし。

2010年5月9日日曜日

ひっそり

予告通り,今日は仕事しました。明日〆切の論文の原稿を大方仕上げて,明後日〆切の査読をしたりしました。午前中はアパートで,午後は大学に行きましたが,大学はひっそりしてたなぁ。やっぱ日曜は休まないとだめだな。日曜日はやっぱり安息日だよ。反省。......仕事して反省ってのも何だな...

夕食のとき,他の研究者たちと話をしていて,流れで政治の話になった。あれだな,政治とか選挙の話になると英語のボキャブラリーが足りないことを思い知らされるな。わからん言葉が出ないように,うまいこと話の流れをそらしながら交わしたけれども。ニュージーランドの議会には何個くらいの政党があるんだとか,たわいもないこと聞いたりしてさ :-P 大体,小選挙区制とか比例代表とかって何ていうんだ?? 比例代表は proportional representative とかか?? 心もとないよなぁ。まぁ,やっぱ,この環境はある種の修行ではあるな。

2010年5月8日土曜日

初物

先日,ID カードがアクティベートされたという話をしましたが,今日初めて使ってみました。今日は土曜なので,ビルは閉まっています。入口横のカードリーダに ID カードをかざすと,無事入館できました。これで時間外の出入りも問題なさそうです。

さて,こちらに来て 2 週間目にして初めてトラムに乗りました。これまでは基本的に歩きでまかなってきたもんで。トラムは普通に切符を買うと,Zone 1 という近距離のもので 2 時間有効のチケットが 3.70 ドルです。結構高い。ところが,今日僕が買ったチケットはウィークエンドだけ有効の 1 日券が 5 回分付いたカードで 15 ドル(写真左)。しかも,Zone 1 だけではなく,遠出して Zone 2 まで行っても大丈夫という代物。これはお得です。基本的に乗るのは休日が圧倒的に多いので,これで問題なかろう。1 日当たり 3 ドルだから,普通に 2 時間券買うより安いって,あり?? あと,平日でも使える 2 時間券×10回というカードも買いました。これは Zone 1 のものが 29.40 ドル。1 回あたり 2.94 ドルだから,ふつうに買うより 75 セント安い。これでしばらく交通機関には困らないと思います。


さて,今月末にメルボルンで Beer & Brewer's Expo というビアフェスがある話は前にも書いたと思いますが,それの関連イベントで,Beer Lover's Passport というのが配布されています(写真右...って言わなくても自明ですか...)。これは,メルボルン市内の指定のパブなどを 10 軒回ってビールを注文し,パスポートにスタンプを押してもらうと,豪華賞品が当たる懸賞に応募できるというもの。たぶん当たらないと思うけれど,パブに行く練習(口実?)になると思ってさ,今日もらってきました。Federation Square にある Beer Deluxe というところで,店員に言うとパスポートをもらえて,ビールを 1 杯注文してスタンプを押してもらいました。

というわけで今日は初物づくし。明日は日曜だけど,近場をぶらぶらするだけにして,少しだけ仕事でもしようかな? と思っています。ホントだよ。ホント。

2010年5月7日金曜日

フットボールアワー

今日は,こちらの 20:00 から,フットボール(ラグビーね)の試合がありました。しかも,ANZAC Test Match というオーストラリアとニュージーランドのナショナルチームどうしの伝統の一戦。そりゃ,みんなテレビに釘付けです。というわけで,僕もテレビ観戦しました。しかも,会場は,ここメルボルンに新しくできた AAMI パークというスタジアムで,これがまたこけら落としということで,試合前からセレモニーなんかがあって,ものすごい盛り上がりでした。

そもそもラグビーをナイトゲームで見るなんてこと,日本ではないよね。試合前にこんなに派手なセレモニーがあるなんてのもね。中継のアナウンサーがこんなに興奮しているのもラグビーではあんまり記憶ないもんなぁ。そりゃもう,日テレか,大阪毎日放送の阪神戦か,はたまた文化放送ライオンズナイターかってくらいのエキサイトぶりでしたよ(この表現わかってもらえるかな?)。

しかし,日本のラグビーも強化しているとはいえ,こんな国とやったら,ひとたまりもないよなぁ,ちゅう感じですよね。痛くするよぉ(←北海道アクセントで読むと感じ出るよ)。そもそも我が国じゃ,いまだに NHK の実況アナがルールの説明してる有り様だからな。「今のプレーはノットリリースザボールと言って反則になりますね」なんつってさ。大体,プロ野球の中継でアナウンサーが「一塁の場合は,ボールよりも早くベースを駆け抜けるとセーフになります。」なんて説明しないだろぉ。あ,NHK を責めてるんじゃないですよ。まだまだ我が国では一般の認知度が高くないよな,という話。NHK のアナウンサーは競技の普及に大きく貢献していると思います。いや,ホントに。

さて,僕のアパートから 3 ~ 4 キロというところで行なわれていたこの試合,テレビ観戦していたわけですが,ちょっとでも雰囲気をってことで,オーストラリアの地ビールを飲みながら観戦しました。ビールの方はですねぇ。美味かったねぇ。Red Hill Brewery の Hop Harvest Ale(写真上)と Scotch Ale(同下)を飲みました。Hop Harvest Ale の方はカスケードホップを使ったエールだけれど,いわゆるカスケードジャンキーの好む,ゴリゴリのカスケードエールって感じではなく,程よく華やかな香りと,それでいてそれなりにしっかりした苦味が特徴の比較的飲みやすいタイプでした。一方,Scotch Ale は面白かった! スモーキーなアロマとチョコレートのような甘みが感じられて,しかも喉の奥でガツンと苦いという。ボディもしっかりしていて,これは好きですねぇ。レッドヒルってよく見たらビクトリア州だな。でも,メルボルンからは結構ありそうだな。現地に行きたいくらいうまいビール見つけました。




あ,そうそう,試合の方は 12-8 でオーストラリアの勝ち。点差だけみると僅差だけど,前半終了間際にオーストラリアが決めたトライで 6-0 で折り返し,後半にも追加点を奪って,一時は 12-0 と突き放しました。NZ は終了間際にやっと 2 回目のトライを奪って食い下がった次第。新しいスタジアムとはいえ,やっぱホームアドバンテージなんですかね。

試合の後,テレビをつけっぱにしておいたら,映画 "Shawshank Redemption" が始まった。なんか幸せな夜だ。

2010年5月6日木曜日

気温逆転

あれですねぇ。先週こっちに来た時は,メルボルンと東京はほぼ同じくらいの気候で,どちらも20度前後の気温でした。ただ,東京はこれから夏に向かってどんどん気温が上がるのに対し,こっちはどんどん寒くなる。今週に入って,気温が逆転したような気がします。東京は20度をコンスタントに超えているようだけれど,こっちは最高で20度に届かなくなりました。まだ,多少上下するかもしれませんが,徐々に変化していくんでしょうね。まぁ,一番寒い時でもこっちは東京ほど寒くはなさそうだけど。

2010年5月5日水曜日

シェフ

今日は 僕のアパートの内部を公開しましょう。とりあえずリビングだけね。


この角度からは見えないけれど,小さいキッチンがあります。ということで,上の写真のローテーブルの辺りから撮った写真がこちら。


よく見ると、酒を常備してあるのがばれるな (^^;

この部屋以外はベッドルームとバスルームです。こじんまりとしているけどそれなりに快適。洗濯と皿洗い,それにごみ出しは自己責任だけれど,タオルやシーツの交換,部屋の掃除は週に一度入ってくれるので便利です。

話は変わって。

昨日,High Table のときに,こっちの女性スタッフに自己紹介をしたら,彼女が僕の名前を完璧に発音するので少し驚いた。「テツヤ」って,こっちの人にとって発音が難しいようで,学生時代に知り合ったオーストラリア人にも同じことを言われたことがあります。でも彼女は完璧。何でって聞いてみると,シドニーに同じ名前のレストランがあるって......ここか(←クリックしてみよ)。なんだ,有名シェフじゃん。

これは,今後使えるネタかな? 何に?? 他人のふんどしはやめとくか...

2010年5月4日火曜日

High Table Dinner

僕の住んでいる University College は基本的には学生寮で,敷地内に Academic Visitor 用のアパートもある,というところです。で,食事は朝昼晩と 3 食付いている。ただ,月曜と火曜の夜だけは通常のディナーとは違い,High Table Dinner というのが催される。これはここのスタッフと学生スタッフ,それに Academic Visitor が食事しながら交流するもので,基本的にスープ,メイン,デザートというコースが供される。

と書くと,なんか良さげなイベントじゃん,という気がするが,これに出席するにはドレスコードがある。実は,academic gown というのを着なくちゃいけない。下は何を着てても問題なさそうだが,とにかくこれを羽織って出席しなくちゃいけないということ。このガウンはアパートの部屋のクローゼットに予備も含めて 2 着しっかりおいてありました。


ちゅうわけで,昨日と今日,チャレンジしてみました。うん,恰好は微妙だ。一人だと自分が着ている写真を撮れないのが難点だ。ってか,撮れないことはないんだが,わざわざ珍妙な写真を披露しなくても...ねぇ?

まぁ,でも他の研究者やスタッフと会話を楽しめるし,外食したり自分で料理しても食べるときは一人のことが多いわけだから,服装さえ我慢すれば,これはこれでいいのかな? という気はするけどね。Visitor の中には "Too ridiculous!" って言ってる人もいたけどね。

High Table というのは,このとき専用のテーブルのことで,スタッフとビジターが向かい合ってちょうど 20 名くらい座れるような長テーブルになっている。ここで一つ問題が。食事のとき,両隣の人とはそれなりに話ができるけど,結構ざわざわしているので,向い側の人と話をしようとすると,何言ってるのかよく聞き取れない。おそらく日本語なら,ある程度主成分の抽出ができるんだけど,英語だからなぁ。日常会話にはあまり苦労しないと思っていたけど,雑音レベルが高いと僕の耳では十分にノイズキャンセルできないみたいです。いい修行になるかな??

2010年5月3日月曜日

北向き

当たり前のことだけど,太陽の向き。南半球だと太陽は北に見える。これって頭でわかっていても,感覚としてちょっと変な感じがします。本能的に太陽の照ってる方が南って考えてしまいますよね。南半球に来たのはこれが初めてではないのに,オフィスで定点観測するもんだから,改めて実感してしまいました。

オフィスの窓は北向きなんだけど,そうすると太陽が右から左に移動していくわけ。太陽が見えるもんだから何となく南向きだと思い込んでたもんで,最初,西から上ったお日様が東に沈んだと思ったよ。またバカボンネタかよ。

さて,今日は ID カードがアクティベートされたという電話連絡が入りました。先週,ID を作ったんだけど,この時点では,単なる身分証明にしかならず,IC カードとしての機能はなかったらしいです。今日からは,時間外にオフィスに出入りする場合に IC キーとして使うことができるそうです。今度試してみよう。

2010年5月2日日曜日

コメ

今日は食事について。

外国へ行っても,食事で困ったことはあまりないので,今回もほとんど心配していなかったし,今のところ何の問題もありません。

海外へ行くとちょっと気になるのが「米」の立場。やっぱり日本とはずいぶん違う。米そのものの種も違うし,炊いた後の感じも全然違う。アパートの夕食でも結構な確率で米が出る。ただ,違うといっても,いわゆる日本の主食としての米ではなく,あくまでも付け合わせとして,これはこういうもんだと思えば,結構いけます。

それを思うと中国の安い食堂で食う米はまずかった。そもそもムラ炊きになっているし,匂いも気になる。在外で行き先を中国にしようかという意識も一瞬頭をよぎったけれど,米がまずいしなぁ,ということで即刻却下しました。それなりのところで食べれば普通なんだけどね。安かろうまずかろうですね。ただ,日本でも中華を食べ慣れているから,潜在意識がそれと同じものを欲しているのかもしれない。

不思議なもんだ。同じアジアの国のコメが食えなくて,西洋のコメが食えるってんだから。まぁ,いずれにせよ,ここのコメは僕にとっては,とりあえず大きな問題ではないね。

2010年5月1日土曜日

これでいいのだ

今日は,メルボルンの玄関口フリンダース駅のすぐ南,サウスバンクから,Yarra River 沿いにぶらぶらと散歩しました。天気もよかったので気持ちよかったです。


途中,Birrarung Marr という公園で,ちょー高速回転する観覧車を発見しました。みんなキャーキャー絶叫して乗ってんの。絶叫する観覧車って想像つきます??速度によっては観覧車も絶叫マシンになるってことよね。

ところで,今日は僕の42回目の誕生日でした。家族,同僚,それから何人かの学生からハッピーバースデイメールをいただきました。どうもありがとう。家族とかはともかく,学生って嬉しいね。格別です。

昨日までは,バカボンのパパと同い年でした。41歳の春を謳歌していたわけです。ってか,ここじゃ41歳の秋だってか?ま,たしかに街は秋の装いです。


まぁ,春でも秋でもどっちでもいいわ,とにかくバカボンのパパより年上になったってことです。ま,どうでもいいことだけどさ。これはこれでいいのだ。

あっち(バカボンのパパ)は歳とらないからな。ずるいよな。いずれこっちが追い越すことは明らかなわけだ。ってか,どうでもいいよな。

ほんっと,これでいいのだ。